映画『ハウ』では、赤西民夫(演:田中圭)が飼い主として最低な事を3つも行っていたので、詳しく紹介しましょう。
映画『ハウ』のキャスト
日本のドラマ映画『ハウ』は、2022年8月19日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 赤西民夫(演:田中圭)婚約者に振られて、犬を飼う男性
- 足立桃子(演:池田エライザ)役所で非正規として働く女性
- 鍋島史郎(演:野間口徹)赤西民夫の上司
- 鍋島麗子(演:渡辺真起子)鍋島史郎の妻
- 森下めぐみ(演:モトーラ世理奈)ハウの元飼い主
- 赤西民夫の恋人(演:深川麻衣)赤西民夫を振ってしまう女性
- 朝倉麻衣(演:長澤樹)新しい学校で悩む女子
- 関根次郎(演:石橋蓮司)傘屋の主人
- 関根志津(演:宮本信子)関根次郎の妻
映画『ハウ』のストーリー
赤西民夫は、恋人から「赤西君よりヨシダ君が好きだったし、あの人、離婚してくれたの。だから終わりにして?そのヨシダ君が離婚したの、だから私と別れて」と一方的に言われてしまい、予約してていた結婚式を泣く泣くキャンセルしてしまいます。
しかも、購入した家のローンは40年も残っていて、絶望的な状況でした。会社へ出勤すると、役所で非正規として働いていた足立桃子が、ホームレスを放っておけず、遅刻してしまいました。
鍋島史郎は、事情が事情だけに「ま、まぁ責めはしないけど、続いているからねぇ」と渋い顔をしてしまいますが、結婚がダメになった赤西民夫を気にして、自宅に招待します。
『なんだろう?』と思っていたら、ワンと鳴けない犬を紹介されて「良かったら、飼って見ないか」と誘われるのです。この犬は、前の飼い主が上手くしつけられなかったようで、声帯を手術で取られていたようでした。
その話を聞いていたら、無視はできず、赤西民夫は大型犬であっても、愛情を持って育てようとします。犬は、声帯を取られているので、鳴こうとすると「ハウ!ハウ!」と鳴くので、赤西民夫は犬をハウと名付ける事にします。
ところが、公園にハウを連れて行って、遊び疲れていたら、途中でウトウトと眠ってしまい、起きた時にはハウの姿が無かったのです!
赤西民夫は、鍋島史郎の奥さんや、動物愛護センターの人たちに頼み込み、ビラを配ってもらって、自分はインスタで情報提供をお願いしますが、はたしてハウの身は大丈夫なのでしょうか?
『赤西民夫(田中圭)の飼い主失格の3つのポイント』
赤西民夫(演:田中圭)は、声帯を取られた大型犬を飼い始めて、愛情を持って育てようとするので、一見すると良い飼い主のように見えるかもしれません。
しかし、飼い主として最低な行為を3つもしてしまったので、詳しく紹介します(少しネタバレになるので注意して下さい)。
公園で犬を放し飼い
犬を自由にしてあげたいと思う気持ちは、分からなくはありませんが、犬を放し飼いにして、途中で眠るなど言語道断です。
もしも、大型犬が何かパニックに陥ってしまって、近くにいる子供噛んでしまったら、どうするつもりなのでしょうか?下手したら、子供が命を落としてしまって、犬は殺処分される恐れすらあります。
この時、こんな事をしなければ、ハウは迷子になる事もなかったので、飼い主としては失格な行為ですね。
早めに情報提供を打ち切ってしまう
インスタで情報提供をお願いしていましたが、鍋島麗子(演:渡辺真起子)から「近くで大型犬が交通事故で亡くなってしまったの。もう火葬されてしまったけど、大型犬はそう多くないから、ハウで間違いないと思う」と教えられます。
ここで、もうダメだったのかと思って、インスタでハウが亡くなった事を伝えて、情報提供を打ち切ってしまいました。
遺体を見てもいないのに、情報提供を打ち切るのは、少しどんなものでしょうか?そういう場合は『大型犬が近くで命を落としたので、亡くなったかもしれませんが、申し訳ないのですが、似た犬を見たら教えて下さい』と投稿するべきです。
周りの人たちに、負担をかけるのは申し訳ないと思うのは、よく理解できますが、愛犬の事を考えたら、これはどうかなぁと思ってしまいましたね。
苦労をしたハウに別れを告げてしまう
ハウは、公園でボールを追いかけているうちに、大型トラックに入ってしまって、横浜から青森まで移動してしまいました。
つまり、ハウは生きていた訳です。それから、ハウは艱難辛苦(かんなんしんく)に耐えて、母を求めて三千里……と同じぐらいの苦労を味わいながら、なんとか横浜までたどり着きました。
しかし、横浜で新しい家族に拾われて、育てられていた事を知ったら、赤西民夫は「ハウ、今度こそお別れだ」と言って、立ち去ってしまいます。
新しい家族のためを思えば、その気持ちは理解できますが、大変な思いをして戻ってきた愛犬に対して、それはヒドすぎるような気がします。
『ハウ』と他の映画を比較
人間と犬の強い絆を描いた映画はいくつかあるので、その中から2つの作品を紹介するので、参考にしてみて下さい。
犬と私の10の約束
映画『ハウ』は、人と犬との暖かい関係を描いていましたが、それに触発されて犬を飼おうと思っても、色々と知っておかなければ、犬を悲しませてしまいます。
そこで、オススメしたい映画が『犬と私の10の約束』です。この映画では、犬を飼う前に知っておくべき10個のポイントを紹介していて、それを知っておけば、犬と楽しい生活を送れるので、これから犬を飼う方には是非みて欲しい作品です。
マリと子犬の物語
映画『マリと子犬の物語』は、新潟県山古志村に大地震が襲いますが、そのような状況でも、母犬が子犬たちを自力で守り続けた実話を映画化したものです。
少しオリジナルのストーリーも追加していますが、マリという母犬が、地震で襲われた飼い主たちを助けるために、自衛隊員の服を引っ張って、なんとか倒壊した家まで案内します。
マリの活躍で、自衛隊員は倒壊した家から、飼い主たちを救出して救助ヘリで搬送しようとします。
その時、飼い主の少女が自衛隊員に「マリも一緒だよね?」と聞いても「今はダメなんだ、今は君とおじいさんを救出するのが僕らの仕事なんだ」「どうしてぇ!」
自衛隊員は唇を噛むような思いで、ヘリの中にいる隊員たちに「上げてくれ!」と指示をして、少女は隊員と共に、ワイヤーでひきあげられていき「マリィ〜」と叫び続けてしまいます。
しかし、その後も、マリは自力で子犬たちを何とか守ろうとしていき、犬とはここまで強い生き物なのかと思わせる映画です。その後、マリは少女に再び会う事ができるのかどうか?
子供たちと犬の絆がどこまで強いのか、それが分かる映画で、感動モノに弱い方には、たまらない作品になっています。
映画『ハウ』のまとめ
ハウを見た感想について、詳しく解説します。
映画『ハウ』のオススメ層
恋人に振られて、その寂しさを愛犬によって、埋めていく映画なので、失恋したばかりの方や、犬が好きな方にはオススメの映画ですね。
- 失恋した方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 愛犬家:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『ハウ』の残念な所
やはり、赤西民夫(田中圭)が飼い主として、信じられない事をしていたので、そこが凄く残念です。
散歩で、ハウが全力疾走していきますが、それについていくのも、あまり感心できません。愛犬にたいする躾(しつけ)が、あまりにもなっていないので、多くの方に「犬を飼うときは、あれで良い」勘違いさせかねません。
まぁ、これは映画だからと分かってくれる方ばかりであれば良いのですが、勘違いする方も出る可能性があるので、そこが残念な所です。
映画『ハウ』の見所
飼い主の残念な行為はともかくとして、ハウが飼い主のもとに戻ろうとする姿は、感動ものですね。
青森から横浜に戻るまで、色々な人と出会って行くので、その人間ドラマも、なかなか面白かったです。