映画『アキラとあきら』で、階堂彬(横浜流星)たちの5つの名言が出てくるので、その名言やストーリーについて紹介します。
映画『アキラとあきら』のキャスト
日本のドラマ映画『アキラとあきら』は、年に公開されました。
監督&脚本
- 監督:三木孝浩
- 脚本:池田奈津子
- 原作:池井戸潤
登場人物&俳優
- 山崎瑛(演:竹内涼真)人を救済したくて銀行員になった男
- 階堂彬(演:横浜流星)山崎瑛とは同期の銀行員でも性格が真逆
- 階堂龍馬(演:髙橋海人)階堂彬の弟
- 階堂一磨(演:石丸幹二)階堂彬の父親で、東海郵船の社長
- 階堂聡美(演:戸田菜穂)階堂彬の母親
- 山崎孝造(演:杉本哲太)山崎瑛の父親
- 山崎淑子(演:酒井美紀)山崎瑛の母親
- 水島カンナ(演:上白石萌歌)いち早く東海郵船の危機に気づく
- 階堂崇(演:児嶋一哉)東海観光の社長で、階堂彬の叔父
- 階堂晋(演:ユースケ・サンタマリア)東海商会の社長
- 不動公二(演:江口洋介)産業中央銀行の上野支店副支店長
- 工藤武史(演:満島真之介)山崎瑛の人生変えた銀行員
- 保原茂久(演:塚地武雅)山崎瑛の実家の工場で働いていた従業員
- 井口雅信(演:宇野祥平)山崎瑛の取引先の社長
- 羽根田一雄(演:奥田瑛二)産業中央銀行の融資部長
映画『アキラとあきら』のストーリー
山崎瑛は、若い頃に、父親が銀行から見捨てられてしまって、経営していた工場がつぶれてしまいました。従業員の保原茂久の手引きにより、山崎瑛は母親と一緒に逃げる事になりますが、この時の悲しみや屈辱は一生忘れられない出来事でした。
長い年月が経ち、銀行員の工藤武史が家にまでやってきて、山崎孝造に会社の融資の話をして「何とか力を尽くします」と約束をして、玄関を出ようとします。
山崎瑛は「どうせ、途中で裏切るんだろう?」と吐き捨てますが「瑛くんは銀行員が嫌いかい?」と聞かれますが、自分の事を信じて欲しいと言って帰って行きました。
この事が大きな転換期となり、頑張って東大を卒業して、産業中央銀行員となりますが、そこには同期のライバル 階堂彬が立ちはだかります。
山崎瑛は、銀行の利益よりも、取引先の家族を優先してしまい、大きな損失を出してしまい、地方へ左遷させられてしまいます。そこに階堂彬が現れて「だから、言っただろう、人に温情をかけていては、いつか痛い目を見るってな」
しかし、山崎瑛は後悔する事もなく、地方で頑張り、再び本部へ舞い戻り、もう一度やり直すぞと思っていた所で、大きな事件が起きてしまいました。
階堂彬の弟が、叔父たちに騙されてしまい、保証人になった事で50億の負債を背負う事になってしまったのです。今まで、反発してきた弟の頼みにより、階堂彬は銀行員を辞めて、亡き父親が経営していた東海郵船を立て直そうとします。
山崎瑛は、羽根田一雄部長から大きな仕事を任されていたのに、それを断ってまで、東海郵船を守ろうとするので、階堂彬から「バカな奴だ、出世の道をぼうにふりやがって」と、二人で静かに笑いあってしまうのです。
はたして、長年のライバルが手を組んだ事により、東海郵船を立て直せるのでしょうか?
『階堂彬(横浜流星)たちの5つの名言』
階堂彬(横浜流星)たちの5つの名言について、紹介します。
人は絶望と幸福の風に流される
山崎瑛(演:竹内涼真)が、冒頭で「人は絶望と幸福の風に流される」と言って、これから起きる人間ドラマを予感させる名言でした。
実際に、銀行員となって、あまり助けられない時もあれば、人を助ける事もできたのです。この言葉は銀行員だけではなく、多くの人生にも当てはまる言葉と言えるでしょう。
人を信用できない奴が金を貸せるか
山崎瑛(演:竹内涼真)は、人を救済したくて、銀行員になったので、損得勘定でしか考えられない人間を軽蔑して「人を信用できない奴が金を貸せるか」とタンカを切ってしまいます。
山崎瑛にとっては、貸す相手は会社ではなく、人間であり、助けたいと思える人間であれば、できるだけ融資したいと思うバンカー(銀行家)でした。
お前は何だ、牧師か何かか?
井口雅信(演:宇野祥平)は、会社の経営に行き詰まり、不動公二(演:江口洋介)は、できるだけのお金と物を徴収しようとしていました。
その時、井口雅信が他社の銀行に毎月50万円ずつ貯金している事に気づき、これを回収しようと指示をします。
しかし、山崎瑛は「それは、井口さんの娘さんの難病を直すための手術代なんです」と止めようとしたら「お前は何だ、牧師か何かか?」と蔑まされて、そのお金すら徴収されようとしました。
山崎瑛は、その日にうちに、取引先の井口雅信に「今すぐ、他社に預けているお金を引き出して解約して下さい」と口外してしまい「そんな事をしたら、山崎さんの立場が」「僕は大丈夫です」
その言葉に深く感謝をして、井口雅信は頭を深く下げますが、これが災いして、山崎瑛は福山支店に左遷させられてしまいました。
晴れの日に傘を貸して、雨の日に傘を返せというのが銀行員
工藤武史(演:満島真之介)が、山崎孝造の会社を支えようとしますが、山崎瑛は銀行に悪い感情しか持っていなかったので「どうせ途中で裏切るんだろう」と言ってしまいました。
それに、工藤武史は「確かに、晴れの日に傘を貸して、雨の日に傘を返せというのが銀行員だけどね、私はできる限りの事をして融資するよ」と約束をして立ち去っていきました。
工藤武史は、その約束を守ってくれたお陰で、工藤家は守られて、工藤武史は東大に行く事もできたのです。これが大きなキッカケとなり、工藤武史はあれだけ毛嫌いしていた銀行員になろうとした訳ですね。
実際に、銀行の貸し剝がしは何もない時は融資したのに、不景気になったら金を徴収しようとして、これが日本の不景気を長引かせるキッカケにもなりました。
俺たちの船を助けてくれ
階堂彬(演:横浜流星)は、父親が経営していた東海郵船を立て直そうとして「俺たちの船を助けてくれ」と恥も外聞もなく頼み込みました。
その姿勢は、ライバルにだけではなくて、弟を騙した叔父にも同様で、憎たらしい親戚であってでも、土下座してまで東海郵船を守ろうとしたのです。
土下座をするのは、あまり良い文化ではありませんが、ガムシャラになって大事なものを守るのは、なかなか出来る事ではありません。
『アキラとあきら』と他の映画を比較
階堂彬役を演じていた横浜流星さんは、映画『きみの瞳が問いかけている』にも出演していて、大事な女性を守るために、地下組織で命がけの格闘技の試合に出場してしまいました。
なぜ、そこまでするのか?それは恋人とな女性(演:吉高由里子)が視力をほぼ無くしてしまったのは、自分が大きな過ちを起こした事が大きく関係していたからです。
横浜流星さんが大事な人やモノを守ろうとする映画としては、どちらも面白いので、ぜひとも『アキラとあきら』と『きみの瞳が問いかけている』の両方を見て欲しいですね。
映画『アキラとあきら』のまとめ
アキラとあきらを見た感想について、詳しく解説します。
映画『アキラとあきら』のオススメ層
最初はライバルだった二人の男たちが、途中で強力して、大企業を立て直そうとするのは、見ていて熱くなるものがありました。
そのため、親友同士で、この映画を見て、友情を深めて欲しいですね。
- 男性同士:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 親友同士:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『アキラとあきら』の残念な所
全体的には面白い映画でしたが、階堂彬の叔父たちが最低のクズで、見ていて吐き気がしてしまいました。
自分たちの会社の経営が悪くなったからとは言え、それを甥の階堂龍馬を騙して保証人にさせてしまい、自分たちの兄が運営していた企業を傾かせるのは、見ていて良い気分はしませんでしたね。
映画『アキラとあきら』の見所
冒頭で、少年時代の山崎瑛が大事にしていた工場の部品が転がってしまいますが、それを階堂彬が拾い上げて、ハンカチで部品を拭いて「これ、大事なモノ?」と返してあげました。
それから長い年月が経ち、二人は協力して、大企業を立て直そうとして、再び階堂彬が部品を拭いて「これは大事な物なんだろう?」と返してあげるのは、なかなか心憎い演出でしたね。
横浜流星さんのニヒルな笑みも良かったですし、竹内涼真さんの臭く感じさせない演技や、江口洋介さんや奥田瑛二さんたちの圧倒する迫力も凄すぎました。
私は、基本的に女優さんが好きなので、いつもは女優さんばかりを話題にして記事を投稿してしまいますが、今回ばかりは俳優さんたちの凄さに感服しましたね。
2022年で、最も熱くシビれる映画なので、多くの方に見て欲しい映画です。