タイ・カーターたちがタリバンに苦しめられた理由!映画『アウトポスト』

映画『アウトポスト』では、タイ・カーターたちがタリバンに苦しめられたのは、基地の地形以外にも理由があったので詳しく紹介します。

映画『アウトポスト』のキャスト

アメリカ合衆国が制作した、中東の歴史映画『アウトポスト』は、日本では2021年3月12日に公開されました。

監督&脚本

登場人物&俳優

映画『アウトポスト』のストーリー

米軍は、アフガニスタンアフガニスタンを結ぶ場所に『キーティング前哨基地』を設けて、そこに部隊を派遣する事にしました。

しかし、米兵たちは、その基地を見て唖然としてしまいます。なぜなら、基地の三方は断がい絶壁の崖に囲まれており、ところどころに緑もあったからです。

米軍と敵対しているタリバンが、崖から攻め込んできたら、容易に隠れる事ができる上に、基地を見下ろせる地形でした。それに対して、こちらは低い位置にあり、木陰に隠れられたら、どこにタリバンがいるのか分からない状況でした。

軍の上層部の者は、地元住民を懐柔しようと思い、攻撃されても、米兵に向けて発砲した犯人を見つけようとせず、お金を配り施設を開発する仕事を与えようとします。

しかし、キーティング大尉は山道で砲撃されてしまい、転落死してしまいました。部下たちは報復しようとしますが、新たな上官は、これ以上の衝突を防ぎたいと思って、攻撃の許可を出そうとしません。

再び、地元の住民たちと話し合う事になりますが、満足できるほどのお金をもらえず、多くの者が反発してしまいます。

この土地に詳しい者は「あの会合は失敗でした。よけいな怒りを買ってしまいました。このままでは、大勢のタリバンが攻撃してきます」と進言しても、上官は聞く耳を持とうとしませんでした。

多くの米兵も『また、あいつは大げさな事を言いやがって、タリバンが本当に来るかよ』とあざ笑っていたら、本当に大勢のタリバン兵が基地に向かって進行してきたのです!

多くの米兵が撃たれていきますが、このまま全滅してしまうのでしょうか?

『タイ・カーターたちがタリバンに苦しめられた理由』

タイ・カーターたちが、タリバンに苦しめられた理由は、基地の地形だけではありませんでした。

私たち日本人は、西側の国のマスコミの情報ばかり信じる傾向があるので、タリバンは悪のようなイメージを持っている方は多いでしょう。

しかい、実際のタリバンは悪と言い切れるほど簡単ではなくて、意外と大多数の国民から支持されています。

しかも、アメリカ合衆国タリバンに軍を駐留させてから、次々に地域を奪還して、ついに首都カブールまで奪還して、米兵は逃げるように戦争を強引に終わらせました。

これは、アメリカ合衆国アフガニスタン国民に支持されなくて、タリバンは大多数の国民の支持を受けられたからです。

参照元https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19/00059/120400219/

タリバンは、イスラム教の教えを厳しく浸透させようとしましたが、アフガニスタンの田舎のほうでは、それはあまり違和感なく受け入れられていたと言われています。

そのため、米軍が苦しめられたのは、基地の地形の悪さだけではなく、タリバンが多くの国民から支持されていたというのも見過ごせないでしょう。

『アウトポスト』と他の映画を比較

タイ・カーターたちは、タリバンに砲撃されていても、新しい上官は、なかなか攻撃許可を与えようとしませんでした。

そのため、多くのタリバン兵を逃してしまうので、この映画を見た多くの人は『なんだ、あの上官は?』と思ったかもしれません。

ところが、映画『ある戦争』では、味方を救うために、あまり確認もせず、攻撃許可した上官が帰国してから、法廷で裁かれようとしてしまいます。

もしも、敵でないものを攻撃してしまえば、あとになって裁かれるので、この映画を見れば、上官がなぜ攻撃許可を簡単にしなかったのか?よく分かるハズです。

www.akira-movies-drama.com

映画『アウトポスト』のまとめ

引用:https://klockworx-v.com/outpost/#CAST

アウトポストを見た感想について、詳しく解説します。

映画『アウトポスト』のオススメ層

アウトポストは、米軍がタリバンと戦争を行う作品なので、中東の情勢について詳しく知りたい方には、オススメの戦争映画ですね。

  • 中東に興味がある方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • タリバンを詳しく知りたい方:⭐️⭐️⭐️⭐️
  • キッズ:⭐️⭐️
  • 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
  • 中年層:⭐️⭐️⭐️
  • シニア層:⭐️⭐️⭐️

映画『アウトポスト』の残念な所

アウトポストは、アメリカ合衆国が制作した映画なので、仕方のない所はありますが、米軍寄りの作品になっているのは残念ですね。

タリバンは客人として迎えたオサマビンラディンを、引き渡すのは恥だと考えたので、アメリカ合衆国に引き渡さなかっただけであり、アメリカ合衆国にテロを行なった訳ではありません。

それなのに、アメリカ合衆国は、中東に民主主義を教えてやるという上から目線の考えで、統治しようとしました。

しかし、そんな事は、ある程度まで民主主義を経験したことがある日本やドイツでないと上手くいかない事であり、アフガニスタンイラクでは上手く行く訳もありません。

タリバンフセインなどは、必要悪な所があり、アメリカ合衆国より上手く統治できていました。

それを考えると、この映画は全ての真実を描いた作品とは言い難いものがあります。

映画『アウトポスト』の見所

米軍寄りの戦争映画とは言え、劣勢になり、圧倒的な危機に陥っていた時に、思わぬ砲撃が起きて、米兵たちは唖然とする中で、一気に形勢が逆転する所は、今作の大きな見所ですね。

私は、個人的には、アメリカ合衆国アフガニスタンを統治しようとしたのは大失敗だったと思います。

9.11の被害を考えれば、ある程度の報復をしなければ、国家が持たないのは理解しますが、民主主義が行われていなかった中東の国を、力づくで作り変えるのは傲慢だと思います。