映画『かくしごと』では、野々村久江(演:佐津川愛美)が、親友の里谷千紗子にある主張をします。
しかし、その主張は矛盾すぎていて、親友は呆れてしまうので、矛盾した内容について詳しく紹介しましょう。
映画『かくしごと』のキャスト
日本の映画『かくしごと』は、年に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 野々村久江(演:佐津川愛美)親友思いのシングルマザー
- 里谷千紗子(演:杏)血のつながらない少年の母になる女性
- 犬養洋一-里谷拓未(演:中須翔真)里谷千紗子に育てられる少年
- 里谷孝蔵(演:奥田瑛二)里谷千紗子の父親
- 亀田義和(演:酒向芳)里谷親娘を心配する医師
- 犬養安雄(演:安藤政信)犬養洋一の義父
- 犬養安雄の妻(演:木竜麻生)犬養洋一の実母
- 検察官(演:丸山智己)誘拐犯を厳しく責める検察官
- 看護師(演:河井青葉)病院の受付をする看護師
映画『かくしごと』のストーリー
野々村久江(佐津川愛美)は、親友の里谷千紗子が久しぶりに、地元へ戻ってきたと知って、会う事にしました。
しかし、里谷千紗子は父親を施設に入れるまで、面倒を見る事を嫌がってしまい『仕方ないなぁ』と思ってしまいます。
そんなある日、里谷千紗子と一緒にお酒を飲む事になりますが、電話がかかってきたので出る事にしました。
話を聞いてみると、息子が面倒な人の家の窓を割ってしまったというのです。
『これは、すぐに帰らないといけない』と思って、親友が止めるのも聞かず、車に乗り込んで、飲酒運転して帰ろうとします。
その途中で、少年と接触事故を起こしてしまって、里谷千紗子は電話で119番へかけようとします。
「待って!私が飲酒運転して、人をはねたなんて知られたら、公務員をクビになってしまう」「そんな事、言われたって」
「お願い、私がクビになったら、一人息子の事が」
そう懇願すると、里谷千紗子も仕方ないと思って、家に少年を運ぶ事にしました。
幸いにも、少年は記憶をなくしていて、交通事故の怪我もたいした事がありませんでした。
野々村久江は、大ごとにならないうちに、少年を親元に返そうとしますが、体には虐待されているような痕があったのです。
里谷千紗子は「私が、この子供を育てる」と言い始めて「何言ってんの?」と抗議して、二人は思わず口論してしまいます。
はたして、この少年はどうなってしまうのでしょうか?
『野々村久江(佐津川愛美)の矛盾すぎる主張』
野々村久江(佐津川愛美)は、当初は少年を車ではねても、自分が公務員をクビになる事を恐れて、救急車を呼ぼうともしません。
しかし、少年の傷がたいしたこともないと分かると、親から虐待されている可能性があったとしても、親に返そうとします。
そうしなければ、自分たちが少年を誘拐しているようなものだったからです。
親友は、そんな野々村久江(佐津川愛美)の主張が、矛盾しているように聞こえてしまい、保身ではないのか?と思われてしまいます。
いくら、少年のためにと思って、親に返そうと主張しても、最初に救急車を呼ばなかったので、その主張は矛盾しているように感じてしまいますね。
映画『かくしごと』のまとめ
この映画では、それぞれの登場人物が、多かれ少なかれ、犯罪を犯しています。
野々村久江は一人息子のために119番に電話をかけず、親友は少年のために誘拐してしまいます。
少年の実母は夫からの暴力を恐れて、虐待を止めようとしません。
人間は、強い所と弱い所があり、この映画は、人間の本質をよく描いていましたね。