映画『オリエント急行殺人事件』では、探偵ポワロが、依頼人のエドワード・ラチェットを意外な理由で嫌ってしまうので、詳しく紹介しましょう。
『オリエント急行殺人事件』のキャスト
アメリカ合衆国のミステリー映画『オリエント急行殺人事件』は、2017年12月8日に日本で上映されました。
監督&脚本
列車の中で事件が起きてしまう映画『オリエント急行殺人事件』を制作したのが、ケネス・ブラナー監督です。
登場人物&役者
列車の中にいる乗客全員にアリバイがありながら、全員が容疑者になる映画『オリエント急行殺人事件』に登場する人物や役者さんたちは、以下の通りです。
- エルキュール・ポワロ(演:ケネス・ブラナー)名探偵の男
- ブーク(演:トム・ベイトマン)国際寝台車会社の重役
- ピエール・ミシェル(演:マーワン・ケンザリ)オリエント急行の車掌
- エドワード・ラチェット(演:ジョニー・デップ)誰かに狙われていたギャング
- ヘクター・マックイーン(演:ジョシュ・ギャッド)ラチェットの秘書
- エドワード・ヘンリー・マスターマン(演:デレク・ジャコビ)ラチェットの執事
- ドクター・アーバスノット(演:レスリー・オドム・Jr)正義感の強い男
- ピラール・エストラバドス(演:ペネロペ・クルス)宣教師
- ゲアハルト・ハードマン(演:ウィレム・デフォー)教授
- ルドルフ・アンドレニ伯爵(演:セルゲイ・ポルーニン)高貴な男性
- エレナ・アンドレニ伯爵夫人(演:ルーシー・ボイントン)不眠症に悩む夫人
- ドラゴミロフ公爵夫人(演:ジュディ・デンチ)誰かに襲われる夫人
- キャロライン・ハバード夫人(演:ミシェル・ファイファー)未亡人
- メアリ・デブナム(演:デイジー・リドリー)家庭教師
- ヒルデガルデ・シュミット(演:オリヴィア・コールマン)ドラゴミロフ公爵夫人のメイド
- ビニアミノ・マルケス(演:マヌエル・ガルシア=ルルフォ)自動車のセールスマン
- ソニア・アームストロング(演:ミランダ・レーゾン)悲しい事件に関わった女性
『オリエント急行殺人事件』のストーリー
探偵ポワロは、エルサレムで小さな事件を解決して、これから休暇を楽しむぞとワクワクしていましたが、イギリス領事館から、ある事件を解決するように依頼されてしまいます。
仕方なく、オリエント急行へ乗り込む事になりますが、それは豪華な列車で目もくらむほどでした。そこへ、ギャングのラチェットが「脅迫状が届いてしまったので、自分を警護するように」と頼んできました。
所が、ポワロは信じられない事に「私は探偵です、警護はしません。顔が気に入らない」と吐き捨てたのです。そして、夜になったら、恐れていた事が起きてしまって、何とラチェットが何者かにめった刺しで殺されていたのです。
ポワロは、乗客全員を集めて、殺人事件が起きた事を知らせて「この列車の中に犯人がいる」と伝えます。しかし、ポワロが乗客一人一人を調べていっても、誰もがアリバイがあって、犯人を特定する事は困難を極めました。
事件を詳しく調べていったら、ラチェットは数年前にアメリカで起きた『アームストロング誘拐事件』で幼き少女デイジー・アームストロングを殺害している犯人である事が分かります。
乗客の中で、アームストロング誘拐事件に関わっている者が犯人だろうと思ったら、何と!この事件によって大きな不幸に見舞われた多くの人物たちが、オリエント急行の乗客たちだったのです。
つまりラチェットの命を奪いたいと考えている者たちも乗客全員だった事を意味していました。はたして、ポワロは犯人を見つける事ができるのでしょうか?
『ポワロがエドワードを嫌った意外な理由』
ポワロは、エドワードから警護するように依頼されても「私は探偵です、警護はしません。顔が気に入らない」と吐き捨ててしまいまいた。
探偵だから警護を断る所までは理解できるのですが、顔が気に入らないというのは凄い理由だなぁと思ってしまいますね。
ギャング顔であり、いかにも悪そうな人間だったので、嫌いという意味なのかもしれませんが、もう少し他の言い方があるだろうにと思ってしまいます。
今作の豆知識『アームストロング事件』
オリエント急行殺人事件では、被害者となるラチェットでしたが、数年前にはアメリカで幼き少女を誘拐して、身代金を手に入れたにも関わらず少女の命を奪ってしまいました。この時の犯人の名前はカセッティでしたが、この男は逃亡中にラチェットへ改名して、悠々自適な生活を送っていたのです。
このアームストロング事件では、少女の母親はショックのあまり短命で亡くなってしまい、その夫は自ら命を絶ってしまいました。さらに、この事件の負の連鎖はとどまる所を知らず、犯人の疑いをかけられたメイドは自殺をしてしまい、罪もない者を犯人として検挙しようとした刑事の息子が、この列車の乗客にいたのです。
このように、2つの事件がリンクする事によって、難解とも思われたオリエント急行事件は少しずつ解決のほうへ動いていく事になります。
『オリエント急行殺人事件』と他の映画を比較
オリエント急行殺人事件では、ニヒルな役で多くの人間たちから嫌われる役を演じたジョニー・デップですが映画『パイレーツ・オブ・カリビアン』では、少しドジな海賊役で、多くの海賊たちから愛される役を演じていました。
このパイレーツ・オブ・カリビアンシリーズでは、ヒット作を連発していき、日本でもジョニー・デップの人気を不動のものにしたのです。
『オリエント急行殺人事件』の感想
探偵ポワロが難解な事件を解決していく『オリエント急行殺人事件』を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
『オリエント急行殺人事件』のオススメ層
豪華な列車で事件が起きるので、やはり列車好きの方には、たまらない作品でしょう。しかも、歴史建築物も登場するので、旅行好きの方が見ても満足できる映画なので、海外旅行したくても、その余裕がない方にもオススメしたい映画です。
ポワロは老人なのに、頭脳明晰で活躍していくので、シニア層の方が見たら痛快な感じがするでしょう。
- 列車好き:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 旅行好き:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- ファミリー層:⭐️⭐️⭐️⭐️
『オリエント急行殺人事件』の残念な所
探偵ポワロは、風変わりなヒゲをたくわえて、少し毒舌な所があります。やはり、探偵や刑事は、このように変わった人物のほうがウケは良いのでしょうか?かつて名探偵コロンボや古畑任三郎なども、少し独特な喋り方をしていました。
さらに、相棒の杉下右京という人物も少し変わった性格をしていますね。そのため、あまり斬新さを感じる事はできませんでした。この辺りは仕方のない所かもしれませんが、もう少し斬新なキャストを期待したい所でしたね。
『オリエント急行殺人事件』の見所
キャストはあまり斬新さを感じられませんでしたが、やはりジョニーデップが犯罪者であり被害者という複雑な役を演じていたのは、この映画の大きな注目ポイントですね。それと犯人が分かった時には「そんなの有りか?」と突っ込みたくなるほどでした。実際に、犯人となる糸口は少なくとも3つあります。
- 全員が容疑者である事
- 全員にアリバイがある事
- 犯人の利き腕が分からないほどめった刺しにされている事
この犯人が分かるまで、ポワロは紆余曲折しながら捜査を進めていくので、その緊迫したストーリー展開も、この映画の大きな見所です。