映画『エコール』では、ローラが学校の掟を破って、森から出ようとしたら、大いなる悲劇が起きてしまうので詳しく紹介しましょう。
『エコール』のキャスト
ベルギーとフランスの合作映画『エコール』は、2006年11月4日に日本で上映されました。DVDの収録時間は121分になります。
監督&脚本&原作
ルシール監督は、エコールを製作した後に、エコールとは対になる映画『エヴォリューション』を製作する事になります。そして原作は、フランク・ヴェデキントの『ミネハハ』です。
- 監督:ルシール・アザリロヴィック
- 脚本:ルシール・アザリロヴィック
- 原作:フランク・ヴェデキント
登場人物と女優
ダークファンタジーの世界に登場する人物と、それを演じた女優たちを紹介します。
- イリス(演:ゾエ・オークレール)棺に入れられてきた少女
- ビアンカ(演:ベランジェール・オーブルージュ)最年長で心優しき少女
- エヴァ(演:マリオン・コティヤール)ダンスを教える講師
『エコール』のストーリー
森の中にある学校へ、棺が運ばれてきました。その棺に多くの女子たちが集まっていき、その棺からアジア系の少女イリスが姿を現しました。しかしイリスは、ここがどこなのかよく分からなかったのです。
イリスは、なぜ自分が、ここへ連れてこられたのか分からないようでした。そして、ここでは少女たちしかいない事を不思議に思うイリスでしたが、ビアンカは男の子がいない事に全く気にもしていなかったのです。
そんな時に、イリスは森の外へ出てはいけない事を教えられます。もしも森の外へ出ようとしたら、厳しい罰が待っている事も教えられるのです。
学校では校長先生が、年長のリボンを付けた生徒たちを品定めするように選んでいきます。そして選ばれた生徒たちは、外からやってくる観客にバレエを披露する事になりました。
実は、校長先生に選ばれた生徒だけが、例外として森から出る事が許されるのです。所が、外が気になるビアンカたちは密かに抜け出そうとしますが、そこには大人の女性が立ちはだかっていました。
そして大人の女性は、学校が経営できている秘密を言って、外へ行っても希望がないような事を言って脅してきたのです。
そしてビアンカは遂に学校を卒業する時が来て、イリスの事は忘れないと言って立ち去っていきます。はたして学校は、どのような方法で運営をしているのでしょうか?そして外には希望があるのでしょうか?
『ローラに起きた悲劇』
ローラはイリスに誰にも言わないように約束をしてボートを漕ぎ出します。それを見送ったイリスは学校へ戻りますが、その後にボートは浸水してしまったのです。
それを静かに見つめるローラは二度と帰らぬ人になりました。少女たちにバレエを教えていたエヴァ先生は、その悲しい出来事に嘆き悲しみます。
この悲劇の浸水事故は偶然なのか?それとも意図的に仕組まれたものかは分かりませんが、学校の掟を破らなければ、浸水して命を落とさなかったのだけは確かです。
『エコール』と他の映画を比較
ルシール・アザリロヴィック監督は、エコールの他にもエヴォリューションを製作しましたが、このエヴォリューションでは少年だけのストーリーになっています。そのため、少女だけの世界が広がるエコールとは逆の世界が広がっています。
エコールでは美しく華やかな世界が広がっていますが、エヴォリューションでは少年たちが暗い世界で、次々に謎の医療行為を受けていく残酷なストーリーが展開されていくのです。
そのため、男性におすすめなのがエコールで、女性におすすめなのがエヴォリューションと言えます。しかしエコールは男性だけではなく、女性にも好評な映画なので、両方の映画を見ておくのも悪くはないでしょう。
『エコール』の感想
少女しか存在しない森の学校は、ファンタジーな世界であり、男性には光り輝くような映画に見えます。そのような映画を見た感想を紹介するので、参考にしてみて下さい。
映画『エコール』のオススメ層
少女たちが、森の中にある学校で生活する事になりますが、可愛らしい少女たちばかりの世界なので、どちらかと言えば男性のほうが嬉しくなる映画ですね。
少しミステリアスな所もあるので、推理映画が好きな方でも満足できる内容になっているので、何が起きるのか分からない映画を見たい方にも、オススメの作品です。
- 男性:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 女性:⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『エコール』の残念な所
エコールは、美しい少女や女性の講師たちしかいない学校を中心に、ストーリーが展開されていきます。その世界は美しくて良かったのですが、なぜイリスが学校へ連れてこられたのか?その辺りは結局分からないまま、映画は終わってしまいます。
学校が運営される秘密はラストシーンが近づくあたりで分かるのですが、せめて学校へ運ばれて行く経緯が分かれば良かったですね。
映画『エコール』の見所
男性にしてみれば、女子校というだけで華やかなイメージがあります。女性たちにしてみれば「そんな事はない」と否定してきそうですが、やはり映画を見ても華やな感じを受けます。
実際に森の中で、少女たちが水浴びをしたり、木の枝を利用したブランコで遊ぶシーンは天使たちが遊んでいるように見えて、光り輝くようでした。そのため、この映画はストーリーで楽しむというよりも、目で楽しめる映画でした。