映画『おもひでぽろぽろ』では、岡島タエ子の行動により、外国人たちが日本文化を誤解してしまうので、詳しく紹介しましょう。
- 『おもひでぽろぽろ』のキャスト
- 『おもひでぽろぽろ』のストーリー
- 『岡島タエ子の行動が日本文化を誤解させる?』
- ジブリ映画の全作品の豆知識・ストーリー
- 『おもひでぽろぽろ』と他の映画を比較
- 映画『おもひでぽろぽろ』の感想
『おもひでぽろぽろ』のキャスト
日本のジブリのアニメ映画『おもひでぽろぽろ』は、1991年7月20日に日本で上映されました。
監督&脚本&原作
この映画は、岡本螢先生と刀根夕子先生による漫画を原作として、ジブリのアニメ作品になりました。
登場人物と声優
タエ子の声優を担当したのは、驚くべき事に歌手である今井美樹さんが担当しています。ただし柳葉敏郎さんの声は、全くそのままの声だったので、少し唸らされる声優陣となっています。
『おもひでぽろぽろ』のストーリー
タエ子は東京で会社員として働いていましたが、長期休暇で山形へ旅行に出かけます。なぜなら東京暮らしのタエ子にとって、田舎は憧れの場所だったからです。
タエ子が田舎に憧れる理由は、小学生の頃に友達は田舎のおばあちゃん家に泊まりに行くのに、自分の家では田舎に住む親戚がいなかったからです。
大人になったタエ子は、何で小学5年生の頃を思い出すのだろうと思っていましたが、遂に山形へ到着します。そこではトシオが出迎えてくれて、紅花をつむ事になりました。実は、タエ子は山形で農作業をする事が楽しみだったのです。
所が、山形の農家に住む娘が、好きな靴を買ってもらえなくて駄々をこねる所を見てしまいます。そこでタエ子は少女時代にワガママばかりを言って、父親にビンタされてしまう事を告白するのです。
それを聞いたら、農家の少女は、タエ子さんにワガママな時期があった事に驚きますが、それを聞いて靴を買ってもらう事を諦めます。
タエ子はトシオと一緒に、農作業を色々と手伝って、山形の暮らしを楽しんでいました。それを見ていたトシオのおばあちゃんは「トシオの嫁になってくれないか?」と頼んできます。
それに驚いてしまいますが、タエ子は、いざ山形の田舎に住むとなると戸惑ってしまう自分に気づいてしまいます。田舎の冬を経験した事もなく、実際に農作業の大変さも分からないくせに「いい所ですね」と言っていた自分が恥ずかしくなったのです。
タエ子は思わず、おばあちゃんの家から走り去って、夜の時間帯にもかかわらず外で思い悩んでしまいます。そこへトシオの車が通りかかって、タエ子の小学生時代の話を聞く事になります。はたしてトシオはタエ子の心を開かせる事はできるのでしょうか?
『岡島タエ子の行動が日本文化を誤解させる?』
岡島タエ子は、三女だったので、いつも姉の服のおさがりを着させられてしまって、いつも不満でした。
そのため、いつも親に反発していて、家族で出かけようとした時も、自分だけがいかないと言い切ってしまいます。
家族も、タエ子を放っておいて出かけようとしたら、タエ子は「やっぱり私もいく」とあわてて、はだしで外まで出てきました。しかし、父親のうっぷんがついに爆発してしまい、タエ子の顔をひっぱたいてしまうのです。
これを見ていた外国人は「なんで、タエ子は叩かれたんだ?裸足で外に出たからか?そうなると日本文化が関係しているのか」という声があがってしまいます。
確かに、裸足になって外に出る文化はありませんが、それで顔を叩く親は、そうそういません。まぁ、口で注意する親が多いぐらいでしょう。
外国人の中には、今までわがままな事ばかり言ってたから、父親のうっぷんがたまっているのだろうという声もあがっていました。
しかし、岡島タエ子のわがままな行動と、父親の厳しい躾(しつけ)によって、多くの外国人が日本文化を誤解する事になってしまいましたね。
ジブリ映画の全作品の豆知識・ストーリー
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『おもひでぽろぽろ』と他の映画を比較
農家の嫁になる事に、岡島タエ子は心を動揺させてしまいますが、映画『種まく旅人〜華蓮のかがやき〜』でも、農家の嫁にスポットを当てています。
最初は、農林水産省の職員(演:栗山千明)がレンコン農家を取材しようとしますが、途中で『農家の嫁になるには覚悟がいる』と言われて、動揺してしまう人も出てしまいました。
しかし、農家に興味がない人もいて、あらためて、農業で女性が輝く事がいかに難しいか?それがよく分かる映画になっていますが、農業の素晴らしさも描いているので、農家の嫁になるのはどういう事か、知りたい方は見てみる価値があります。
映画『おもひでぽろぽろ』の感想
私が、おもひでぽろぽろを見た感想は一言で表すなら「ジブリの中で最も駄作」です。なぜ、そう思ってしまうのか?それはタイトルにあるように、観る人によって、名作にも駄作にも見えるからです。そこで、その理由を詳しく紹介しましょう。
映画『おもひでぽろぽろ』のオススメ層
岡島タエ子が、父親から叩かれてしまうので、子供が見るのは辛く感じますし、親も見たら『自分は、ここまでしない』と思うかもしれません。
しかし、この映画を見て、親子の関わりをどうしていくのか?家族そろって見るのも良いと思います。
- ファミリー層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
映画『おもひでぽろぽろ』の残念な所
タエ子と私は性別こそ違いますが、性格や環境は酷似しています。タエ子は三女で私は次男で、どちらとも兄弟のお下がりの服を貰って、親に反抗している所はソックリでした。
そして、親にワガママを言われてビンタされる所を同じだったのです。私たち兄弟はそれぞれ部屋にテレビが置かれていましたが、自分の部屋のテレビだけ取り上げられました。
それにイライラしていたら母親にビンタされて、かなり頭にきた事がありましたね。
それを父親や兄が見て笑っていたのをみて、家族を恨んだ事がありました。そのため、このアニメを見ていたら頭にくる少年時代を思い出すので、気分がいらつくだけの駄作でしたね。
映画『おもひでぽろぽろ』の見所
タエ子は苦い思い出のある少女時代でも歌って気分を紛らわして成長しました。しかしタエ子と同じ境遇にいる者が見たら、気分の悪い経験を思い出すだけで「結局、何が言いたいの?」と突っ込みたくなる映画でしたね。
そのような事を考えたら、タエ子とあまり酷似していない人生を歩んでいる方が見れば、地域格差や農業の楽しさや大変さが分かるので、見所の多いアニメでした。
嫌な記憶を思い出させるのは良いとしても、そこから何か訴えたい事が明確であればよかったのですが、少し見る人をおいてけぼりにするような作品に見えました。そのため、そこだけをもう少し工夫して欲しかったです。