映画『羊たちの沈黙』では、異常者のハンニバル・レクターが、クラリスにだけは興味を持ったので、その理由について解説します。
映画『羊たちの沈黙』のキャスト
アメリカ合衆国のスリラー映画『羊たちの沈黙』は、日本では1991年6月14日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- クラリス・スターリング(演:ジョディ・フォスター)FBIの美しき訓練生
- ジャック・クロフォード(演:スコット・グレン)クラリスに捜査を命じる捜査官
- ハンニバル・レクター(演:アンソニー・ホプキンス)元精神科医の囚人
- バッファロー・ビル(演:テッド・レヴィン)世間を騒がす殺人鬼
- キャサリン・マーティン(演:ブルック・スミス)殺人鬼に誘拐される女性
- フレデリック・チルトン(演:アンソニー・ヒールド)政治家にこびを売る医師
映画『羊たちの沈黙』のストーリー
クラリスは、ジャック捜査官の命令により、ハンニバル・レクターから、バッファロー・ビルについて聞き出す事になりました。
最初は、何も教えてくれなかったのに、他の囚人が体液をぶつけてきて、クラリスは泣きそうな顔になってしまいます。さすがに、クラリスも「なんて奴だ」と怒り、事件について、あるヒントを与える事になりました。
しかし、上院議員の娘 キャサリンがバッファロー・ビルに誘拐されてしまい、クラリスはハンニバルから再びアドバイスを貰おうとしたら「今までの事件では、体の大きな女性ばかりではなかったか?」と被害者の特徴を当てられました。
キャサリンは、犯人から「体にローションを塗れ」と脅迫されてしまい、深い穴に閉じ込められていました。
フレデリック医師は、上院議員にこびを売るために、ハンニバルを連れていき、バッファロー・ビルの特徴について多くの情報を喋らせます。
クラリスは、ハンニバル・レクターから「バッファロー・ビルの名前を教えて」と懇願したら、自分の生い立ちについて言うように求められて「小さい時に悲鳴が聞こえたら、小さな子羊たちの悲鳴だった」と苦しい過去を打ち明けました。
クラリスが立ち去った後に、ハンニバル・レクターはわずかな隙をついて看守を殺害して逃亡してしまいます。
その頃、クラリスはハンニバル・レクターからアドバイスを貰った内容について考えて、ようやくバッファロー・ビルが誰なのか分かってきました。
しかし、バッファロー・ビルは、自分の大事な愛犬がキャサリンに奪われてしまい、正気を失って怒り狂っていました。はたして、キャサリンの運命はどうなってしまうのでしょうか?
『ハンニバルがクラリスに興味を持った理由』
ハンニバルは、今まで捜査に非協力的だったのに、なぜかクラリスにだけは色々なアドバイスを与えていきました。
その理由はいくつか考えられますが、ハンニバルは、クラリスは過去に何か悲しい思いをしたのではないか?それを感じ取って、彼女の生い立ちを知りたくなったのでしょう。
クラリスは、自分の生い立ちを隠す事に努力していたので、その殻を破ろる事に、一種の快感を覚えていたとも言えます。さらには、クラリスを利用する事によって、この監獄から抜け出せるとも踏んで、クラリスに協力していったと考えられます。
『羊たちの沈黙』と他の映画を比較
映画『プール』では、美人姉妹が、プールに閉じ込められてしまい、職員に助けを求めますが、キャッシュカードの暗証番号を教えるように要求されてしまうのです。
絶対に助ける気がないなと思って、反撃しようとしたら、思わぬ方法で苦しめられてしまい、この映画を見たらプールで遊ぶ事が怖くなるかもしれません。
羊たちの沈黙ほど、知名度は高くありませんが、ハラハラするほどスリルがあるので、見てみる価値はありますね。
映画『羊たちの沈黙』のまとめ
羊たちの沈黙を見た感想について、詳しく解説します。
映画『羊たちの沈黙』のオススメ層
残忍な囚人と、美しき実習生が奇妙な関わりを持っていき、事件を解決していく映画なので、推理映画が好きな方には、オススメの映画です。
ただし、過激なシーンも出てくるので、キッズよりも大人向けのスリラー映画と言えます。
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『羊たちの沈黙』の残念な所
美しき女性クラリスが、ハンニバル・レクターからアドバイスを貰った後に帰ろうとしたら、囚人から体液を顔にかけられてしまって『なんという最悪な囚人だ』と思ってしまいましたね。
やはり、ああいう最低な囚人はさっさと死刑にして欲しいものです。美しい女性は、あんなアホみたいな男に狙われてしまうので、大変だなぁと思ってしまう映画でした。
バッファロー・ビルは、かなり残忍な方法で、次々に女性を殺害してしまうので、あまりグロテスクなものを見たくない方には、要注意なスリラー映画ですね。
映画『羊たちの沈黙』の見所
ハンニバル・レクターが何を考えているのか?全く分からないので、この先何を教えてくれるのか、期待しながら見てしまう映画でした。
残忍ですが、かなり知的水準が高いので、クラリスも惹かれてしまったのでしょう。
羊たちの沈黙というタイトルは、意味深な感じでしたが、クラリスが助けようとした子羊たちは逃げようとせず、殺されていきました。沈黙というのは、自分の運命を受け入れたという事なのでしょうか?
さらに、ハンニバル・レクターがクラリスに興味を持ったのも、謎が多くて、色々と興味がつきない映画でした。