映画『ハケンアニメ!』では、王子千晴役の中村倫也さんには、3つの力があり、それが吉岡里帆さんたちを圧倒するので、詳しく紹介しましょう。
映画『ハケンアニメ!』のキャスト
日本のドラマ映画『ハケンアニメ!』は、2022年5月20日に公開されました。
監督&脚本
- 監督:吉野耕平
- 脚本:政池洋佑
- 原作:辻村深月
登場人物&俳優
- 斎藤瞳(演:吉岡里帆)ハケンを取りますと宣言する新人監督
- 王子千晴(演:中村倫也)斎藤瞳か尊敬される監督
- 行城理(演:柄本佑)斎藤瞳をビシバシと指導する鬼プロデューサー
- 有料香屋子(演:尾野真千子)王子千晴を鉄拳制裁するプロデューサー
- 宗森周平(演:工藤阿須加)埼玉で公務員として働く男性
- 並澤和奈(演:小野花梨)原画の担当者ですが、色々な仕事を頼まれる女性
- 群野葵(演:高野麻里佳)アイドル的な声優
- 根岸(演:前野朋哉)斎藤瞳に批判的なスタッフ
- 越谷(演:古館寛治)温和な性格で、監督を少しは擁護するスタッフ
- 前山田(演:徳井優)序盤で斎藤瞳監督と火花を散らす人物
- 関(演:六角精児)有料香屋子の頼みを断ろうとする人物
- 川島(演:大場美奈)制作を進行する女性
主題歌
映画『ハケンアニメ!』の主題歌は、ジェニーハイの『エクレール』です。
映画『ハケンアニメ!』のストーリー
斎藤瞳は、アニメ制作会社ん面接で「なんで、一流大学で公務員を務めていたのに、アニメの世界に?」と聞かれるので「私は王子監督を超えたいんです」と言い放ってしまいます。
それから、7年後。斎藤瞳は、アニメ制作の新人監督して奮闘していましたが、ライバルのアニメ制作を請け負っている有料香屋子は、いつまでも王子千晴監督が来なくて、苛立っていました。
その間に、斎藤瞳監督は、順調に制作を進めていましたが、スタッフに「ここは、もう少し濃いめのブルーで」と頼んでみたら「もっと具体的に言って!セルリアン?コバルト?」と聞かれてしまい「あぁぁ〜」と頭を抱え込んでしまいます。
有料香屋子は、上層部から「王子はまだ来ないのか!」と激しく責められてしまい、このままではアニメ制作は終了する所まで迫られていました。そして、新人監督と王子監督の対談の日が来てしまい『ここまでか』と観念してしまうのです。
そこへ「よう、有料さん」と王子千晴監督がいきなり現れて「ようじゃねぇ!」と鉄拳制作を喰らわしてしまいます。
散々な再会でしたが、対談が始まると、王子節が炸裂して、対談を盛り上げようとする進行者に「随分と上から目線だな」と睨みつけて、現場は静まり返ってしまいます。
ところが、今まで王子を尊敬していた新人監督の斎藤瞳は「私は負けません」といきなり言い始めてしまい、王子千晴は「勝利宣言?」と不敵な笑みを浮かべると、それに対抗するかのように「ハケンを取ります」と宣戦布告してしまいました。
斎藤瞳と王子千晴たちが、ハケンを巡り、どちらのアニメが高い視聴率を取れるのか?競い合う事になりますが、勝つのは誰でしょうか?
『王子千晴役の中村倫也が吉岡里帆たちを圧倒する3つの力』
王子千晴(演:中村倫也)は、不屈の精神力で、プロデューサーの有料香屋子(演:尾野真千子)に、制作をやり直すように言い放ってしまい「これ以上は無理です」と言われても「その程度の覚悟だとは思わなかった」と睨みつけます。
王子千晴は、対談の時でも、進行者が「一億総オタク」とか「普通」という言葉を使うと「別に、俺も普通じゃねぇし」と睨みつけるように喋り始めてしまい、周りを圧倒しました。
しかも、王子千晴の部屋では、原稿が所狭しと床を覆い尽くしていて、さながら戦場に兵士の死体が多く横たわっているかのようでした。
このように、王子千晴は相手を圧倒する力として、周りを威圧する目力・相手の心を切り刻むほどの鋭い言葉・死にかけるまでに机にかじりつくまで努力する心などを持っていたのです。
3つの力は、やがて傑作を生み出していき、斎藤瞳(演:吉岡里帆)のアニメよりも、視聴率が、一時は3%差もつけるほど開き、ライバルの新人監督たちを大いに苦しめていく事になります。
『ハケンアニメ!』と他の映画を比較
映画『ハケンアニメ!』と同じように、キャラクターの制作にスポットを当てた映画があって、それが『映像研には手を出すな!』です。
多くのアイドルが出演していますが、今では女優として活躍している山下美月さんや、人気女優の浜辺美波さんも出演しているので、アニメにあまり興味がない方でも、見所の多い作品になっています。
この映画では、部活や研究会が多くなりすぎたので、統廃合を勧められてしまいますが、映像研がこれに対抗しようとするので、その戦いも、この映画の見所の一つですね。
映画『ハケンアニメ!』のまとめ
ハケンアニメ!を見た感想について、詳しく解説します。
映画『ハケンアニメ!』のオススメ層
アニメを制作する現場にスポットを当てているので、これからアニメーション制作会社に就職しようとしている方は、見ておいて損はしないでしょう。
この映画では、監督やプロデューサーたちが、それぞれ苦悩してしまうので、このような悩みや葛藤があるんだなぁと感慨深くなる映画です。
- アニメ制作に興味がある方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
映画『ハケンアニメ!』の残念な所
斎藤瞳が新人監督なりに、頑張っているのに、周りの人間たちがあまり優しく接しないので『そこは、もう少し優しく接してあげてよ』と思ってしまいましたね。
しかし、斎藤瞳監督も問題があって、アイドル的な声優に何回も同じ所を喋らそうとして、ついに泣かしてしまいます。
これには「なんで、泣いたんですか?その気持ちを教えて下さい」と言い放ってしまい、ついに声優は現場から飛び出してしまいました。
鬼プロデューサーの行城理(演:柄本佑)が「スッキリしたんでしょうけど、フォローする私たちは、不愉快ですね」と突っ込まれてしまいますが、これはその通りだなと思ってしまいましたね(苦笑)。
映画『ハケンアニメ!』の見所
斎藤瞳たちが制作したアニメが放送されるようになりますが、王子千晴のアニメに苦戦を強いられてしまって、3話で視聴率の差が2%だったものが、6話で3%差にまで広がってしまいます。
影では、スタッフの根岸(演:前野朋哉)から「所詮、代打か」と陰口を叩かれてしまい、越谷(演:古館寛治)から「頑張っているんだけどねぇ」と同情される始末でした。
しかも、声優と揉めてしまい、誰も味方がないかのようでした。しかし、ライバルの王子千晴から「群野葵と揉めてるでしょ?彼女のSNSを見ている?心を開かないとエヴァは動かないぞ」とアドバイスされます。
それから、SNSを見て、彼女がアニメで描かれる埼玉まで足を運んでいる事が分かり、素直に頭を下げて、声優と分かり合えるシーンは、なかなか良かったですね。
ラストシーンでは、鬼プロデューサーと少しずつ分かり合えるようになり「少し誤解があったかもしれませんが、あなたは代打ではありません。最初から4番バッターです」と言われるシーンには、思わず心がホッコリとしました。