映画『大河への道』では、岸井ゆきのさんと北川景子さんたちが、西村まさ彦さんをたぶらかす役を演じるので詳しく紹介しましょう。
映画『大河への道』のキャスト
日本の歴史映画『大河への道』は、2022年5月20日から上映されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
日本の偉人『伊能忠敬』を取り上げる現代と、江戸時代に登場した人物です。
令和時代(現代)
- 池本保治(演:中井貴一)地元の偉人の伊能忠敬を取り上げる公務員
- 木下浩章(演:松山ケンイチ)池本保治の部下でいい加減な性格
- 小林永美(演:北川景子)観光課の課長で性格がキツめ
- 安野富海(演:岸井ゆきの)公務員でも、接客が苦手な女性
- 各務修(演:和田正人)現代に生きる人物
- 吉山明(演:田中美央)現代に生きる人物
- 山本友輔(演:溝口琢矢)現代に生きる人物
- 梅さん(演:立川志の輔)現代に生きる人物
- 山神三太郎(演:西村まさ彦)ネギ抜きのそばを注文する男性
- 和田善久(演:平田満)現代に生きる人物
- 千葉県知事(演:草刈正雄)在任中に、千葉発の大河ドラマを目指す県知事
- 加藤浩造(演:橋爪功)伊能忠敬の地図に鳥肌を覚える元作家
江戸時代
- 高橋景保(演:中井貴一)伊能家に借金している事に愕然とする武士
- 又吉(演:松山ケンイチ)高橋景保の助手
- エイ(演:北川景子)伊能忠敬の元妻で、高橋景保を騙す人物
- トヨ(演:岸井ゆきの)伊能家に仕える下女
- 修武格之進(演:和田正人)地図に墨をこぼしてしまう人物
- 吉之助(演:田中美央)伊能隊の測量隊員
- 友蔵(演:溝口琢矢)冥土まで測る事を覚悟する人物
- 梅安(演:立川志の輔)江戸時代に生きる人物
- 神田三郎(演:西村まさ彦)伊能忠敬の生死を疑う武士
- 綿貫善右衛門(演:平田満)エイに感謝する人物
- 徳川家斉(演:草刈正雄)大日本沿海輿地全図を楽しみにしていた将軍
- 源空寺和尚(演:橋爪功)少し茶目っ気のある和尚
映画『大河への道』のストーリー
池本保治は、郷土の偉人 伊能忠敬を大河ドラマ化しようとしますが、元作家の加藤浩造から「あのな、伊能忠敬は日本地図を書いてないんだよ?」と言われて「えぇ?」と驚いてしまうのです。
実は、1818年に伊能忠敬は地図が完成しない中、病死していましたが、伊能家は幕府から地図を作るように命じられていました。莫大な支援を受けていたので、制作途中で伊能忠敬が死んだ事が発覚したら、支援を打ち切られる恐れがあったのです。
そこで、伊能忠敬の元妻 エイが画策して、伊能家に借金していた天文方の高橋景保を巻き込んで、伊能忠敬の死を隠して、地図の制作を続けます。
しかし、いつまでも地図が完成しないので、幕閣はいらついてしまい、ついに神田三郎を刺客として、伊能忠敬が生きているのか?探りを入れてしまいました。
伊能家は、何とか主人の死をごまかして、ついに高橋景保たちは完成した大日本沿海輿地全図を江戸城で披露するために持っていく事になります。
徳川家斉将軍は、幕閣から「高橋景保たちは伊能忠敬の死を隠して、上様をたぶらかして、幕府のお金をせしめていたふしがあります」と密告されて「高橋よ、そうなのか?伊能忠敬はどこにおる」と静かに語りかけました。
高橋景保は「伊能忠敬は、次の間に控えております」と答えて、ふすまが開かれた時に、徳川家斉は、美しくも大きな地図を見て「これが余の国か?このような形にしておったのか…美しい」
高橋景保は、伊能忠敬の形見である、わらじを献上して、徳川家斉は「伊能……大儀であった。ここまで作り上げるとは、どれほど難儀であった事か」と語り、伊能家に仕える者たちの頬には、涙が光り輝きながらつたっていました。
『岸井ゆきのと北川景子が西村まさ彦をたぶらかす』
神田三郎(演:西村まさ彦)は、幕閣の刺客として、伊能家を訪れて「伊能忠敬はどこにおる?もしも、お上をたぶらかしていたら命はないぞ」と脅してしまいます。
あとになりトヨ(演:岸井ゆきの)が、一人だけであとをつけていき、神田三郎に「実は、伊能忠敬先生は死んでおります。私は本当の事を言ったから、私の事はお目こぼしして下さいますよね?」
「うむ、伊能忠敬が死んだ証拠となるものを見つけられたら、見逃してやろう」「ありがとうございます。実は、伊能忠敬先生は、ある所に埋葬していたので、その場所を有名な祈祷師に当ててもらいましょう」
二人は、早速、祈祷師のもとへ行き、色々と探す事になりますが「九十九里浜が見える松の所」と言われてしまいます。
神田三郎は、九十九里魔浜へ辿り着きますが、そこは松だらけで、どこにあるのだ?と困惑してしまうので、さらに詳しい場所を祈祷師から聞き出して、再び出かけて行きました。
そのような無理がたたり、神田三郎は腰を痛めてしまいます。ところが、神田三郎は、トヨがエイ(演:北川景子)と一緒に伊能家から出ていく時に、エイと祈祷師がどちらとも、同じ場所にほくろがある事に気づきます。
「たばかりおったな、あやつら!」と憤ってしまい、岸井ゆきのさんと北川景子さんが、見事に西村まさ彦さんをたぶらかす役を熱演していました。
『大河への道』と他の映画を比較
江戸時代に、伊能忠敬は北極星を手掛かりにして、日本地図を作り上げていきましたが、その同時代に、安井算哲も北極星を手掛かりに『大和歴』を作り上げようとしていました。
映画『天地明察』では、安井算哲-渋川春海(演:岡田准一)が、いかにして大和歴を作り上げていったのか?それが丁寧に描かれているので、江戸時代の偉人に興味を抱いた場合には、天地明察を見てみるのも悪くはないでしょう。
映画『大河への道』のまとめ
を見た感想について、詳しく解説します。
映画『大河への道』のオススメ層
日本はアメリカや中国に比べて、小さな国と思って愛国心をあまり抱かない方は多いかもしれませんが、そのような方には、ぜひとも、この映画を見て欲しいです。
いかにして、伊能忠敬たちが心血をそそいで、我らが国『日本』を描こうとしたのか?その努力がよく分かる作品であり、この映画を見る事により、愛国心を抱き、選挙へ投票するようになり、日本を少しでも良くしてみようと思ってもらえれば幸いです。
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『大河への道』の残念な所
伊能忠敬があれだけ心血をそそいでいたのに、地図を完成しないうちに亡くなってしまったので『さぞや無念だっただろう』と思ってしまいましたね。
そんな伊能忠敬を描く映画なのに、肝心の人物が亡くなっている所から描かれるので『えぇ?』と驚いてしまいました。
ぜひとも、伊能忠敬が生きているシーンも出して欲しかったですね。しかし、最後まで見ていると、やはり伊能忠敬が亡くなった後から始まるのは、ちょうど良かったかもしれないとも思えました。
それだけ、伊能忠敬が亡くなった後の物語がよくできているので、伊能忠敬が生きている所も描いてしまったら、その後の物語の尺がきつくなるので仕方ないでしょう。
映画『大河への道』の見所
香取市の市役所では、観光課の小林永美が「このようにして、香取市の観光を」と説明していたら、又吉が「そんなものは他でも」と言い始めてしまうので、上司の池本保治は「バカ、声がでかいよ」
そこに小林永美が「なんですか?言いたい事があるならハッキリ言って下さい。気持ち悪いんで」とからんでくるので、池本保治は「そうですね、忠敬(チュウケイ)さんで大河ドラマというのはどうでしょうか?」「チュウケイさん?」
周りはざわつきますが、このやり取りはなかなか面白くて笑いそうになりましたね。
しかも、江戸時代に出会っている人間たちが、次々に現代の時代で巡り合っていくので『えぇ?なんで、この人がここにいるの』と思ってしまうのも面白い所であり、SF映画の要素もあって大きな見所です。
そんな歴史あり、SFあり、笑いありの何でもありの『大河への道』は多くの人が楽しんで見られる映画ですね。
ラストシーンでは、徳川家斉が完成した日本地図を見渡しますが、たった2枚で大人の人間の身長と同じぐらいの大きさでしたが、それが約240枚も並べられていました。
いかに日本が、美しくて大きな国なのか?この映画を見たら、よく分かるハズです。