源実朝は政治に関与しなかった愚か者だった?大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第32話』

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大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第32話』では、源実朝が鎌倉殿の三代目となりますが、政治に関わろうとしなかったので、愚かな将軍だったのか解説します。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第32話』のキャスト

鎌倉殿の13人の登場人物や俳優さんたちは、以下の通りです。

北条家

源氏勢力

伊東家

その他

平氏勢力

藤原家

朝廷

大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第32話』のストーリー

源頼家は奇跡的に息を吹き返しますが、北条家が、比企家もろとも、せつまで殺害した事を知り「許せぬ、和田、仁田。今すぐ北条時政の首を持って参れ」と命じます。

和田義盛は「し、しかし」と戸惑いますが「あやつのした事は謀反と違わぬ!」と激怒されてしまい、二人はしぶしぶ応じたふりをして、さがっていきました。

困り果てた和田義盛は、三浦義村畠山重忠に相談したら「北条を討つか?」と睨まれますが「そんな気があるなら、お主たちに相談などせぬ」「正解だな、今すぐ北条に伝えたほうがよい」

三浦義村の強い勧めもあり、和田義盛北条時政に報告すると「よく知らせてくれた、しかし、なぜ仁田は知らせて来ぬ。まさか、北条を攻める気か?」

仁田は、北条義時に伝えようとしますが「今は忙しい。あとにしてくれ」と言われ、もう観念を決めた仁田は北条時政たちの前で、止める事を聞かず自害してしまいました。

北条義時は、嫡男の北条頼時から「実は、父に逆らい、一幡様を生かしておきました。しかし、頼家様が生きている今となっては、一幡様に生きている事は幸い」と報告されます。

しかし、北条義時は、善児のもとへ行き「一幡様を殺害せよ」と強く命じたら「しかし、私の事を好いていてくれます」「似合わぬ事を申すな」

善児は殺害をためらっていると、トウが察して「さぁ、一幡様、こちらのほうへ」と連れ出して行きました。

御家人たちは、北条の命を受けて、強引に源頼家を連れ出そうとして「こんな事をして、次に狙われるのはお前たちなのだぞ!」と叫び続けますが、もはや鎌倉殿の権威は地に落ちて、どうする事もできませんでした。

比企尼は、善哉に近づき「北条を決して許してはなりませぬとささやきますが、今後の権力争いはどうなっていくのでしょうか?

源実朝は政治に関与しなかった愚か者だった?』

千幡が源実朝と名前を改めて、鎌倉殿の三代目になり、ほぼ北条の天下となりました。源実朝の乳母は北条実衣であり、もはや比企尼の出る幕ではありません。

源実朝は、政(政治)に関わろうとせず、朝廷に官位をいただけるように働きかけ、和歌ばかりを愛していたので、愚か者のように感じている方は多いかもしれません。

しかし、それには深い訳があり、源頼家が政に関わろうとして、北条によって命を奪われた事を目の当たりにしていたので『自分は政に関わらず、大好きな和歌を愛していこう』と思ったのです。

教養のある将軍だったので、朝廷を敬愛していたので、高い官位を欲しがり、少しでも家名を高くしようとしていて、もう源氏は長く持たない事を悟っていたのでしょう。

やがて、源頼家の遺児だった公暁によって源実朝は暗殺されてしまいました。

ここまでくると、源実朝は愚かな将軍ではなくて、自分の命を守るために仕方のない行動を取っていたと言えて、もう将軍ではどうする事もできないほど、北条の力が強大だったという事でしょう。

大河ドラマ『鎌倉殿の13人 第32話』の見所とまとめ

32話では、ついに源実朝が将軍になる訳ですが、公暁に暗殺される日が近づいてきましたね。

しかし、それは北条時政北条義時北条政子の争いも近づいているとも言えるので、今後の権力闘争に目が離せなくなってきました。