映画『線は、僕を描く』で、篠田千瑛(清原果耶)たちによって、7つの名言が飛び出したので詳しく紹介します。
映画『線は、僕を描く』のキャスト
日本の青春映画『線は、僕を描く』は、2022年10月21日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 青山霜介(演:横浜流星)千瑛の椿の水墨画を見て感動する青年
- 篠田千瑛(演:清原果耶)美しき天才絵師と言われる女性
- 篠田湖山(演:三浦友和)青山霜介を目にかける水墨画の巨匠
- 藤堂翠山(演:富田靖子)東の湖山・西の翠山と比較されるほどの巨匠
- 西濱湖峰(演:江口洋介)篠田湖山の家で働く男性
- 古前巧(演:細田佳央太)青山霜介のクラスメート
- 川岸美嘉(演:河合優実)古前巧と同じクラスメート
- 国枝豊(演:矢島健一)会場でパニックになる男性
主題歌
映画『線は、僕を描く』の主題歌は、 yama produced by Vaundyの『くびったけ』です。
映画『線は、僕を描く』のストーリー
青山霜介は、アルバイトで、神社の水墨画の展示会の準備をしようとしたら、そこに千瑛が描いた水墨画 椿の絵に感動して、思わず涙ぐんでしまいます。
西濱湖峰に呼ばれてしまうので、あわてて展示の手伝いをしていくと、水墨画の巨匠 篠田湖山が現れて、大きな白い紙に、見事な鷹の絵を力強く、そして素早く描いていきました。
あまりの凄さに圧倒される中で、アナウンサーが「篠田湖山先生、この絵は」とインタビューをしようとしたら、篠田湖山がこちらに近づいていき「私の弟子になってみない?」と言われて『え?』と呆然としてしまいます。
青山霜介は、先生の家を訪れて「私なんかが弟子というのはおかごましいので」と丁寧に断ろうとすると「それじゃ、うちの生徒という事では、どうだろう?形なんかどうでもいい。よし、決まり!」
最初に、墨をすっていきますが、何度もやり直しをされていき、ついには篠田湖山は一人で寝てしまいました。
青山霜介は「墨はどこに捨てれば?」と思って、広い家の中をさよまっていたら、そこに美しい女性が見事なバラの絵を水墨画で描いていて、見とれてしまいます。
その女性こそ、椿の絵を描いた篠田千瑛でした。
篠田千瑛は「あなたが、最近弟子になった人ね、このタイミングで弟子なんて、私に対するあてつけね」と言い出してしまいます
実は、篠田千瑛は篠田湖山の孫娘でしたが、いつまでも自分を指導してくれないので、苛立っていました。
そんなある日、水墨画の大事な展示会の日に、篠田湖山は倒れてしまいます。青山霜介は、先生に頼れない中、満足のいく水墨画を描けるのか不安に陥ってしまいます。
篠田千瑛が歩み寄り「描けるはず、湖山の弟子なら」と励ましますが、2人は満足のいく線を描けるのでしょうか?
『篠田千瑛(清原果耶)たちの7つの名言』
篠田千瑛(清原果耶)たちによって、7つの名言が出たので、紹介します。
何かに変わっていくもんかもね、人ってのはさ
青山霜介は、全く変われない事にもがいていましたが、西濱湖峰(演:江口洋介)から「何かに変わっていくもんかもね、人ってのはさ」と言われます。
それは、人がいきなり凄い人物に変われる訳ではなく、少しずつ変わっていくものだと言いたかったのでしょう。
出来るか出来ないかじゃない、やるかやらないかだよ
青山霜介は、水墨画を描くのに躊躇(ちゅうちょ)して「出来ません」と断ろうとしますが、篠田湖山から「出来るか出来ないかじゃない、やるかやらないかだよ」と、さとされてしまいます。
出来ない人間は、何事も言い訳しがちですが、何事もやってみなければ、前に進めないので、まずはやる事が大事なので、一歩、踏み出せない方にとっては名言と言えます。
この菊は生きていない
藤堂翠山(演:富田靖子)は、青山霜介が描いた『菊』の水墨画を見て「この菊は生きていない」と厳しい言葉を投げかけてしまいます。
なぜ、そんな事を言われたのか?それは、青山霜介が篠田湖山や篠田千瑛の水墨画を見本にして頑張っていたので、自分の線を描けていなかったからでした。
まずは、自分の個性を生かさなくてはいけないので、そこを西の巨匠に見抜かれてしまったのでしょう。
不幸は僕を待ってくれない
青山霜介(演:横浜流星)は、親と些細な事で喧嘩をしてしまって、家を飛び出してしまい、妹が声をかけても、それに返事をする事もしませんでした。
友達とカラオケで歌って騒いでいたら、妹から電話がかかってきますが、無視してしまいます。
ところが、カラオケが終わり、スマホでニュースを見てみると、実家の近くにある川が氾濫してしまった事を知ります。
恐る恐る、妹からかかってきた留守番のメッセージを聞くと「お兄ちゃん……助けて」という声が耳を突き刺してしまいました。
青山霜介は必死に走りますが、もう間に合わず、家族と二度と会う事はできず『思い出す事も辛いのに、忘れる事もできなくて』と思ってしまい、篠田千瑛に「不幸は僕を待ってくれない」とつぶやいてしまうのです。
目に見えないものを描くのも絵画
青山霜介は、西濱湖峰に「千瑛さんは、写真のように描いて凄い」と言うと「確かに、あれは俺も描けない。だけど、目に見えないものを描くのも絵画」と教えられます。
これは、表現者の方なら、思わず、うなってしまうほどの名言であり、目に見えるものだけにとらわれるなと言いたかったのでしょう。
真っ白な紙がそこにあったから
篠田湖山は、青山霜介から「何で、僕に声をかけてくれたんです?」と聞かれるので、椿の水墨画を見て、涙を流している所を見ていた事を教えられます。
思わず「見ていたんですね」と苦笑いしますが「真っ白な紙がそこにあったから」とも言われて、まるで登山家が山を登る理由を聞かれた時に「山がそこにあるから」と答えるのと似ていました。
千瑛らしい線を見つけたね
篠田千瑛は、自分を見つめ直して、水墨画を描いているのが好きだった頃を思い出そうとして、自分らしい水墨画を描こうと取り組んでいきました。
そうしたら、あれほど欲しがっていた水墨画の名誉ある賞を貰い、篠田湖山から「千瑛らしい線を見つけたね」と褒め称えられます。
『線は、僕を描く』と他の映画を比較
映画『線は、僕を描く』を製作したスタッフ陣は、あの名作『ちはやふる』を製作した方たちです。
ちはやふるは、広瀬すずさんの代表作であり、今作のヒロインとして出演していた清原果耶さんも出演しています(清原果耶さんが出演しているのは、ちはやふる 結びです)。
ちはやふるは、高校生が青春をカルタに全てを賭けていく青春映画であり、今作は水墨画に魅了された者たちが懸命になって線を描いていくものです。
どちらも、泣きそうなぐらい感動してしまう映画なので、青春映画で泣きたい方には、オススメの作品です。
映画『線は、僕を描く』のまとめ
線は、僕を描くを見た感想について、詳しく解説します。
映画『線は、僕を描く』のオススメ層
水墨画に全てを賭けていく映画なので、やはり美術、特に水墨画が好きな方には、オススメの映画です。
さらに、何かに一生懸命になって取り組みたい方にも、オススメの映画なので、若い方から年配の方にまで見て欲しい映画ですね。
- 水墨画が好きな方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『線は、僕を描く』の残念な所
青山霜介が、たった一つの過ちで、ずっと後悔し続けるのは、大変残念な事であり、過酷な話ですね。
しかし、その大きな過ちがあったからこそ、椿の絵を見て、妹(名前が椿)を思い出してしまい、涙ぐんでしまうほど感性が研ぎ澄まされた人物になれたのでしょう。
映画『線は、僕を描く』の見所
巨匠たちが描く水墨画は、力強い上に、素早くて、リズミカルに描かれて見事の一言につきます。
しかも、繊細で軽やかに奏でられる音楽は、ますます水墨画に惹き込むほどの魅力があり、さすが『ちはやふる』のスタッフ陣が製作した青春映画だと思ってしまいました。