映画『ザリガニの鳴くところ』では、湿地の女がチェイスを殺害した可能性が高いように見えますが、実は違う男が殺害した可能性があるので解説します。
- 映画『ザリガニの鳴くところ』のキャスト
- 映画『ザリガニの鳴くところ』のストーリー
- 『チェイスを殺害した真犯人は湿地の女ではない理由』
- 『ザリガニの鳴くところ』と他の映画を比較
- 映画『ザリガニの鳴くところ』のまとめ
映画『ザリガニの鳴くところ』のキャスト
アメリカ合衆国のミステリー映画『ザリガニの鳴くところ』は、日本では2022年11月18日に公開されました。
監督&脚本
- 監督:オリヴィア・ニューマン
- 脚本:ルーシー・アリバー
- 原作:ディーリア・オーウェンズ
登場人物&俳優
- キャサリン・クラーク-カイア(演:デイジー・エドガー=ジョーンズ)湿地の女
- キャサリン・クラーク-少女時代(演:ジョジョ・レジーナ)少女時代のクラーク
- キャサリン・クラーク-老女時代(演:レスリー・フランス)老女時代のクラーク
- テイト・ウォーカー(演:テイラー・ジョン・スミス)クラークの恋人
- テイト・ウォーカー-少年時代(演:ルーク・デヴィッド・ブラム)少年時代のテイト
- テイト・ウォーカー-老人時代(演:サム・アンダーソン)老人になったテイト
- チェイス・アンドリュース(演:ハリス・ディキンソン)謎の死を遂げる男性
映画『ザリガニの鳴くところ』のストーリー
少年たちが、湿地で遊ぼうとしたら、そこで遺体を発見してしまい、通報を受けた保安官たちが、なぜ亡くなってしまったのか捜査を始めます。
近くにあった高台で、床が開いていた所があったので、ここで落ちた可能性がありましたが、誰かに突き落とされて殺害された可能性もありました。
そこで、以前から湿地に住んでいた女性のキャサリン・クラーク(カイア)が、怪しいと思って、事情を聞こうとしたら、逃げ出してしまうので、強引に逮捕してしまいます。
かつて、キャサリンには両親がいましたが、父親が暴力な男であり、母親が最初に逃げ出して、兄弟たちも次々に逃げ出してしまいます。
しかし、父親は妻が戻ってこない事に絶望してしまって、ついに父親までいなくなってしまいました。
孤独になってしまったキャサリンでしたが、鳥に詳しいテイトと知り合い、親密な関係になりましたが、大学へ進学していくので「独立記念日に一緒に花火を見るために戻ってくる」と約束します。
しかし、テイトは、その約束を守らず、裏切られた気持ちでいっぱいでいると、新たに近づいた男が、のちに湿地で命を落とす事になるチェイスだったのです。
キャサリンは、今度はチェイスと付き合うようになりますが、実はチェイスは違う女性と婚約していて、その事を知ったキャサリンは怒って別れようとしたら、暴力を振るわれて付きまとわれるようになります。
はたして、本当に湿地の女と呼ばれたキャサリンが、チェイスを殺してしまったのでしょうか?
『チェイスを殺害した真犯人は湿地の女ではない理由』
チェイスが殺害された日、湿地の女と呼ばれたキャサリン(カイア)は、湿地の生物について出版した本の仕事をするために、出版社の人物たちと会食していました。
湿地から離れた所にあり、そんな所へ行って、すぐに戻ってチェイスを見つけ出して、殺害して、すぐに出版社の担当と会いに行ったというのが、保安官たちの考えでした。
しかし、これは、いくら何でも強引すぎる推理であり、不可能に近いでしょう。
チェイスが身につけていたペンダントが無くなっていたので、弁護人は「そのペンダントは、家宅捜索されたカイアの家には無かったので、無罪のはず」と主張していました。
しかし、ラストシーンで、老人になったテイトが、キャサリンの本の中にペンダントが隠されていた事を知って、驚愕してしまうので、一見すると湿地の女がやはりチェイスを殺害したように見えます。
それでも、私は、真犯人は湿地の女ではなく、テイトだと思います。
アリバイのある湿地の女に、チェイスを殺害するのは、ほぼ不可能ですし、湿地の女と仲直りしたテイトが彼女を守るために、ストーカーになったチェイスを殺害したのでしょう。
それでは、なぜペンダントが、湿地の女の本にあったのかと言えば、のちに湿地の女が、チェイスの遺体を発見して、そこからペンダントを取ったのではないでしょうか?
テイトが本を見て驚いたのは、未だにチェイスの顔を書いたページや、そのペンダントを本に挟んでいた事にショックを受けたと考えられます。
(この映画では、誰が犯人だったか最後まで明かされていないので、これはネタバレの情報ではなくて、ただの考察です)。
『ザリガニの鳴くところ』と他の映画を比較
映画『ザリガニの鳴くところ』は、全世界で1500万部も突破するベストセラー小説を映画化したものです。
それに比較できるほどの実写映画と言えば、やはり村上春樹先生の『ノルウェイの森』を映画化したものではないでしょうか?
ザリガニの鳴くところに比べれば、あまり美しく感じられる光景は無いのですが、若者たちの繊細でもろい心が、恋愛によって軋み合うところが、見るだけ胸をしめつけられるものがあります。
ストーリーで言えば、どちらとも甲乙つけがたい名作なので、両方とも見てみるのも悪くはありません。
映画『ザリガニの鳴くところ』のまとめ
ザリガニの鳴くところを見た感想について、詳しく解説します。
映画『ザリガニの鳴くところ』のオススメ層
子供の時から、知り合いだった湿地の女と、テイトが、紆余曲折しながらも、老人になるまで愛し合える事ができたので、キッズからシニア層までオススメの映画ですね。
しかも、美しい光景の中で、二人が愛し合う所が見られるので、恋愛映画を見たい女性にも、オススメしたい映画です。
- キッズ:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『ザリガニの鳴くところ』の残念な所
チェイスが、湿地の女と愛し合っているように見えて、テイトに「湿地の女は、夜が激しくて、目が光る」と動物のように侮辱をして『こいつは、本当ひどい奴だなぁ』と思ってしまいました。
美しいシーンが多いだけに、それを台無しにするほどの悪い男が出てくるので、この辺りだけが残念な所です。
映画『ザリガニの鳴くところ』の見所
ミステリーだけの映画かと思ったら、若い男女が、風で落ち葉が舞う中で、愛し合うシーンがあって、それは光り輝く粒が二人を祝福するかのように美しくて、見とれてしまうほどです。
邦画も、刺激やオリジナリティーばかり求めないで、たまには、このように美しい映画を制作しても良いのではないかなと思ってしまいました。