映画『母性』で、田所ルミ子(戸田恵梨香)が母の露木華恵のようになれなかった理由について紹介します。
映画『母性』のキャスト
日本のファミリー映画『母性』は、年に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 田所ルミ子(演:戸田恵梨香)娘にゆがんだ愛を押し付ける女性
- 清佳(演:永野芽郁)母親との接し方に苦労する女性
- 清佳-幼少時(演:落井実結子)母の最も大事なものを奪う少女
- 露木華恵(演:大地真央)田所ルミ子の実母
- ルミ子の義母(演:高畑淳子)田所ルミ子をこき使う鬼母
- ルミ子の義父(演:加藤満)田所ルミ子に優しく接する義父
- 田所哲史(演:三浦誠己)田所ルミ子の夫
- 田所律子(演:山下リオ)田所ルミ子の義妹
- 神父(演:吹越満)田所ルミ子の告解を聞く神父
映画『母性』のストーリー
ルミ子は、田所のプロポーズを受け入れて結婚をしますが、料理のレパートリーを増やしても、髪型を変えても、夫は全く褒めてくれませんでした。
それでも、大好きな母親だけは褒めてくれて、赤ちゃんが出来た時も「私たちの未来をつなぐ宝物」と手放しで喜んでくれたのです。
ルミ子にとっては、いつまでも母親が一番大事な人であり、そんな母親が孫娘のために、小鳥の刺繍をした物をプレゼントしてあげたら、清佳は「今度はキティが欲しい」と言い出して、祖母は「分かった、今度はキティね」と微笑みます。
しかし、ルミ子は『お母さんが刺繍してあげた小鳥を否定するようなモノじゃないの」と怒りにふるえて、作りかけていたお弁当を叩きつけてしまいました。
心配になった清佳は駆け寄ると、小鳥のほうが良いって言いなさいと迫り「でも」と言われるので「でもっ!?」と、目には殺気がみなぎっていて、清佳は、しぶしぶ祖母に「やっぱり次も小鳥がいい」と言うしかありませんでした。
そんなある日、土砂降りの中、母が家を訪ねてくれたので、夫が外出中だったので、久しぶりに母と一緒に寝たかったのに、母は孫娘と一緒に寝てしまい、ますます傷ついていくのです。
その夜は、雷が鳴り響き、大木が倒れてきて、窓をつらぬき、祖母は孫娘をかばうように覆い被さり、大木の下敷きになってしまいました。しかも、ロウソクが倒れて家が炎に包まれて、祖母は孫娘を連れていくように促します。
ルミ子が気づいてた頃には、母を置いて、外に出ていて、大事な家がなくなり、田所の家で義母と一緒に住む事になりますが、そこでこき使われてしまいます。
清佳は、そんな祖母に文句を言ってしまったら、ルミ子からは「お母さんのお陰で私たちは、ここに住めているのよ。あなたは気持ち悪いのよ、あなたが私の努力を台無しにしているのよ」とまくし立ててしまうのです。
はたして、ルミ子と清佳が分かり合える日が来るのでしょうか?
『田所ルミ子(戸田恵梨香)が母の露木華恵のようになれない理由』
田所ルミ子(戸田恵梨香)は、大好きな母の露木華恵のようになりたかったハズなのに、いつの間にか娘にキツイ事ばかりするようになりました。
なぜ、そのような事になったのか?それは田所ルミ子は、いつまでも母親になりたかったのではなくて、大好きな母親の娘になりかったからでしょう。
しかし、大好きな母親に先立たれてしまったので、何とか義母に気に入られたかったはずです。
それなのに、娘の清佳(演:永野芽郁)が、義母に反発してしまうので「あなたが、私の努力を台無しにしてるのよ」と憤慨してしまい、母の露木華恵のようになれなかったのでしょう。
『母性』と他の映画を比較
映画『MOTHER マザー』も、三隅秋子(演:長澤まさみ)が、自分の子供にキツイ事ばかり言ってしまい、どちらの作品も一見するとヒドイ母親のように見えます。
しかし、映画『母性』のほうが、子供にきつく言うようになった過程をみると、どうしても同情してしまう所があり、憎みきれない母親がそこにいます。
映画によって、ここまで母親とは違う立場になってしまうものかと考えさせられます。
映画『母性』のまとめ
母性を見た感想について、詳しく解説します。
映画『母性』のオススメ層
田所ルミ子(戸田恵梨香)が、ヒドイ母親のように見えて、いつまでも大好きな母親の娘でありたいと願っていて、母性や親娘関係の難しさを痛感する映画になっています。
そのため、親娘関係に悩んでいたり、これから母親になろうとしている方には、是非とも見て欲しい映画ですね。
- 母親になろうとする女性:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 親娘関係に悩む人物:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 女性:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 男性:⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- ファミリー層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『母性』の残念な所
この映画を見て、残念なのは、露木華恵(演:大地真央)があまりにも早く亡くなってしまった事ですね。
露木華恵が、長く生きていたら、どれだけ田所ルミ子と娘の関係がよくなっていたのか?それだけが残念な所でした。
そして、ルミ子の義母の性格があまりにもひどすぎますね。田所哲史も妻を助けようとしなくて、予告ではヒドイ母親のように見えたルミ子が、可哀想で仕方ない映画です。
映画『母性』の見所
母親になりきれない田所ルミ子や、義理の娘にきびしく当たる母親、さらに娘に早く母親の自覚を持つようにうながす女性たちが現れて、母性には様々な種類がある事が分かる映画になっています。
そして、田所ルミ子(戸田恵梨香)の証言と、清佳(演:永野芽郁)の証言では、全く別の世界が展開されていくのも面白かったですね。
田所ルミ子の証言では、お弁当を思わず落として、娘を「愛してる」と抱きしめていたハズなのに、清佳の証言では、母親が弁当を叩き落として、自分の首をしめてきたので、色々と驚かされる作品でした。
今まで見た事もないファミリー映画だったので、邦画の歴史に名を残す作品になるかもしれませんね。