映画『最後まで行く』では、尾田創(磯村勇斗)が約束と違う裏切りにあったのは、深い理由があったので詳しく紹介します。
映画『最後まで行く』のキャスト
日本の映画『最後まで行く』は、2023年5月19日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 工藤祐司(演:岡田准一)車で人をはねたのを隠そうとする最低な刑事
- 矢崎(演:綾野剛)工藤祐司を追求する監察官
- 工藤美沙子(演:広末涼子)工藤祐司と別居中の妻
- 尾田創(演:磯村勇斗)工藤祐司に車ではねられる男
- 久我山太地(演:駿河太郎)工藤祐司の同僚
- 梶征士(演:山中崇)交通課の者で、工藤祐司にからむ
- 松田優生(演:黒羽麻璃央)工藤祐司の同僚
- 川上昌平(演:駒木根隆介)工藤祐司の同僚
- 植松由紀子(演:山田真歩)矢崎の婚約者
- 岸谷真由子(演:清水くるみ)尾田創の仲間
- 淡島幹雄(演:杉本哲太)工藤祐司の上司
- 仙葉泰(演:柄本明)ヤクザ「仙葉組」の組長
映画『最後まで行く』のストーリー
工藤祐司は、母親が亡くなったと知らされて、車を走らせていたら、いきなり女が飛び出してきたので『危ねぇ!』と思って、かわしますが、そこにふらつきながら出てきた男をはねてしまいました。
『やってしまったぁ』と動揺していたら、パトカーが近くを走ってきたので、急いで車のトランクに入れて走らせていきます。
しかし、運が悪く、交通課の検問に引っかかり、梶征士が「あんた、仙葉組から金をもらって、色々とやりすぎなんだよ」と捕まって、強引にトランクを開けようとします。
「おい、やめろ」と騒ぎ出しますが、そこに監察官の矢崎がやってきて「どうしました?あなた、工藤さんですね」と話しかけてきて、最近の警察の裏金について話しを聞こうとします。
「いや、それが、さっき母が亡くなったって聞いて、これから行かないといけないので、その後に警察署に行くので」と言うので、矢崎は引き下がっていきました。
工藤祐司は、仕方なく、葬儀場に安置されていた母親の棺に、はねた男の遺体を入れようとしますが、スマホに『おい、お前人をひいただろ?そいつは尾田創って奴だ』とメッセージが送信されてきました。
誰だコイツは?と思っていたら、その男は、何と矢崎でした。実は、矢崎は、尾田創が政治家たちの汚い金を隠していた鍵を持っていた事を知っていたので、以前から狙っていたのです。
金が隠されている所の扉を開くには、カードキーと、尾田創の指紋が必要だったので、矢崎は、工藤祐司の娘を人質にして「尾田創の遺体を持ってきたら、娘を返してやる」と脅してきます。
はたして、工藤祐司は娘を奪還できるのでしょうか?
『尾田創(磯村勇斗)が約束と違う裏切りにあった深い理由』
尾田創(磯村勇斗)は、仙葉組にお金を返す事ができず、ボコボコにされた所で、仙葉泰から「おい兄ちゃん」と声をかけられて、政治家たちの汚い金を隠し持っていた所を開けるように指示されていました。
尾田創は、その要望に応えて、鍵を手に入れた上に、指紋認証は、自分の指紋で開けるように変更させる事にも成功します。
これで、助かったと思ったのに、なぜか仙葉組が裏切って、ピストルを向けてきたので「話しが違うじゃねぇか」と慌てて逃走していきます。
ここでお金が入ったら、仙葉泰はお金を手に入れる事ができるので、ピストルで始末する必要はなかったハズです。
実は、ここで、あえて尾田創を威嚇して逃走させて、矢崎や工藤祐司たちと争わせるように仕向けて、色々と深い事情を知っていた人間たちを同士討ちにさせたかったのでしょう。
その計画通り、3人は激しく傷つけあい、最終的に、仙葉泰が美味しい所を全て持っていきました。
『最後まで行く』と他の映画を比較
映画『そして僕は途方に暮れる』では、菅原裕一(演:藤ヶ谷太輔)が、嫌な事から逃げ出していき、親友の家や、母親の家などを転々として、ついには父親に拾われていきます。
最終的には、最北の地の北海道まで逃げ込んでしまいますが、その情けない所や、逃げていく所などは、今作の工藤祐司と共通する所が多くて、何かと見応えのある映画です。
映画『最後まで行く』のまとめ
最後まで行くを見た感想について、詳しく解説します。
映画『最後まで行く』のオススメ層
工藤祐司(演:岡田准一)が、情けない表情で逃走していくので、刑事モノが好きな方から、コメディが好きな方までオススメしたい映画ですね。
ただし、流血シーンが多いので、キッズにはオススメできないですし、刑事があまりに情けない役や性格が汚い人物も出てくるので、警察関係者にもオススメしづらい作品です。
- キッズ:⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
映画『最後まで行く』の残念な所
工藤祐司が情けない所がありましたが、かりにも刑事なので、周りの人間たちは、もう少し優しく接してあげても良いのにと思う所がありましたね。
しかも、上司も裏金に関わっていたのに、部下の工藤祐司に全て責任をなすりつけようとするのも、少し残念な所でした。l
映画『最後まで行く』の見所
尾田創(磯村勇斗)をはねてしまい、それを隠そうとするので、面白い要素はミステリーだけかなと思ったら、工藤祐司が情けない表情で、ごまかそうとする所が、おもしろくて見応えがありました。
そして、矢崎が尾田創を狙っていくのが意外な理由があり、尾田創にまんまと騙されたのも、意外性があって面白かったですね。