映画『首』では、荒木村重(遠藤憲一)が謀反を起こしたら、その戦いは1年3ヶ月にも及びました。
なぜ、織田信長ほどの覇王が、荒木村重を討伐するのに、1年3ヶ月もかかったのか?詳しく紹介しましょう。
映画『首』のキャスト
日本の歴史映画『首』は、2023年11月23日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 織田信長(演:加瀬亮)第六天魔王と恐れられる覇王
- 羽柴秀吉(演:ビートたけし)百姓上がりの武将で、織田家の中では新参者
- 羽柴秀長(演:大森南朋)羽柴秀吉の弟
- 黒田官兵衛(演:浅野忠信)羽柴秀吉の名軍師
- 明智光秀(演:西島秀俊)織田信長から折檻される重臣
- 斎藤利三(演:勝村政信)明智光秀に恩義を感じる家臣
- 荒木村重(演:遠藤憲一)織田信長に反旗をひるがえした家臣
- 徳川家康(演:小林薫)徳川家康と同盟を組む大名
- 服部半蔵(演:桐谷健太)徳川家康に仕える忍び
- 森蘭丸(演:寛一郎)織田信長の小姓
- 難波茂助(演:中村獅童)羽柴秀吉に仕える人物
- 曽呂利新左衛門(演:木村祐一)難波茂助の面倒を見る人物
- 般若の佐兵衛(演:寺島進)曽呂利新左衛門の兄貴分
- 安国寺恵瓊(演:六平直政)毛利の名僧
- 清水宗治(演:荒川良々)毛利の名将
- 千利休(演:岸部一徳)茶道で有名な人物
映画『首』のストーリー
荒木村重は、織田信長に反旗をひるがえして、その戦いは1年3ヶ月にも及びましたが、何とか城を落とす事はできました。
明智光秀が「荒木家中の者たちは、どういたしましょうか?」と進言すると、織田信長から「皆殺しに決まっとるがやぁ!」と思いっきり蹴飛ばされてしまいます。
かつて、織田信長は自分の意見を述べた荒木村重に、刀で饅頭を刺して「これを食え」と言って、饅頭を口に加えた後に、刀をぐりぐりと動かしてしまった事があったのです。
荒木村重の口の中は、血で真っ赤に染まってしまいますが、織田信長は「お前は、可愛い奴だぎゃあ」と満足そうな表情を浮かべてしまいました。
織田信長は、城を落としても、捕まえる事ができなかった荒木村重を捕らえるように、家臣に厳命して、働きの良かった者に跡目を継がせる事も約束します。
やがて、明智光秀は荒木村重は捕まえますが、織田信長に渡そうとせず、自分の城の中にかくまってしまいました。
そんなある日、羽柴秀吉が、明智光秀に、織田信長が書いた手紙を見せます。そこには、家臣に跡目を譲らず、結局は自分の息子・信忠に織田家を任せる事が書いてあったのです。
明智光秀は『約束が違う』と憤慨して、大軍を集めて、本能寺を急襲してしまいます。その寺には、織田信長がわずかな供しか連れていなかったので、ついに命を落としてしまいます。
羽柴秀吉は、毛利と戦っている最終でしたが、上方の変事を予測していたので、わずかな期間で姫路城まで撤退する事に成功しました。
そして、山崎の合戦で、明智光秀を撃破して、首実検を行います。ところが、羽柴秀吉は「首などいらん」と言い放つのです。
多くの者たちが、敵の首に執着したのに、なぜ羽柴秀吉は明智光秀の首を欲しがらなかったのでしょうか?
『荒木村重(遠藤憲一)が1年3ヶ月も戦えた理由』
荒木村重(遠藤憲一)が1年3ヶ月も戦えた理由は、織田信長が最初は説得しようとしたからです。
しかし、荒木村重を説得に行こうとした黒田官兵衛は、牢にぶちこまれてしまい、それが原因で、足をひきずるほど深手を負いました。
さらに、毛利輝元・長宗我部元親・本願寺などと敵対していたので、周囲にも戦力を割かなくてはいけません。
その間に、荒木村重は城の守りを固める事ができたので、これほど長い戦いになってしまったのです。
『首』と他の映画を比較
織田信長が登場する映画としては、今作だけではなく『レジェンド&バタフライ』もあります。
レジェンド&バタフライでは、織田信長(演:木村拓哉)が、正室の帰蝶(演:綾瀬はるか)と協力する事によって、今川の大軍を打ち破る事ができました。
www.akira-movies-drama.com織田信長は、あまりにも血を見すぎてしまい、狂える天才になっていきます。それは、今作と同じ所ですが、織田信長の強い所だけではなく、弱い所も描かれていたのは今作と違う所でしたね。
映画『首』のまとめ
首を見た感想について、詳しく解説します。
映画『首』のオススメ層
今作は、かなり残酷なシーンが流れるので、キッズには見せないほうがいいでしょう。あくまでも、大人向けの映画なので、そこは要注意です。
歴史映画は多くありますが、ここまでリアルに、人の命を奪っていく所を描いているのは少ないので、刺激的な歴史映画が好きな方にはオススメの作品ですね。
- 歴史が好きな方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『首』の残念な所
監督が、たけしさんなので予想していた事でしたが、歴史映画にお笑いの要素を取り入れていたのは、かなり残念でしたね。
歴史映画なので、最初から最後まで、シリアスなシーンをもう少し増やして欲しかったです。
映画『首』の見所
お笑いを取り入れているとは言え、かなり迫力のあるシーンが多いので、見応えがありましたね。
この時代は、男同士が愛し合う風潮があったとは言え、それを強く描いているので、今の時代を意識している感じもありました。
そのため、同じ性別同士が愛し合うシーンを見たい方にとっても、見応えの多い作品ですね。