映画『ディサピアー 愛の暴走』では、ホープ刑事がキャスリンの娘を捜索しようとしませんが、これはアメリカ独自の文化が関係しているので詳しく解説します。
- 映画『ディサピアー 愛の暴走』のキャスト
- 映画『ディサピアー 愛の暴走』のストーリー
- 『ホープ刑事が動かなかったのはアメリカの文化が関係』
- 『ディサピアー 愛の暴走』と他の映画を比較
- 映画『ディサピアー 愛の暴走』のまとめ
映画『ディサピアー 愛の暴走』のキャスト
アメリカ合衆国のスリラー映画『ディサピアー 愛の暴走』は、2017年に制作されました。
監督&脚本
- 監督:トレイ・ヘイリー
- 脚本:キャシー・マッカーナン
登場人物
- キャスリン・ベック:行方不明になった娘を探す母親
- ジョジー・ベック:キャスリンの娘
- ステファン:キャスリンの元夫
- ベン:ジョシーの元恋人
- アメリア:ジョシーの親友で、キャスリンに協力的
- ローズ:ステファンの新しき婚約者
- ポープ:捜査に非協力的な刑事
映画『ディサピアー 愛の暴走』のストーリー
キャスリンは、娘のジョジーが首にタトゥーを入れてしまったので「そんな事をしたら、就職する時にさしつかえるじゃない」と叱りつけますが「私はもう17よ?干渉しないで」と口論になってしまいます。
その後、ジョジーが外出するので、電話で連絡を取り合いますが、途中で娘が「キャアー!」と悲鳴をあげて、通話が途切れてしまったのです!キャスリンは『娘の身に何かあったんだわ』と焦って、懸命に娘を探し出そうとします。
ジョジーの友達のアメリアは、嫌々ながらも協力してくれますが、仲間たちに連絡をとりあっても、誰もジョジーの居場所を知りませんでした。
ポープ刑事に捜索してもらおうとしても「17歳のお嬢さんを家に帰らせる権限はないんです」と言われて、全く相手にしてもらえません。
ところが、ジョジーが、元父親のステファンの口座から2000ドルを引き出した事が分かり、ステファンは娘を探し出す事に非協力的になってしまい「あまり娘を甘やかすべきではない」と吐き捨ててしまいます。
キャスリンは、2000ドルを引き出した時の監視カメラの映像を見させてもらい、引き出したのが娘とは違う人物である事を突き止めて、ようやくポープ刑事やステファンも娘が誘拐された事を信じるようになりました。
しかし、警察が全力を傾けて捜索して、ジョジーの元恋人のベンを取り調べしても犯人ではなくて、未だにジョジーを見つけられません。
ステファンは、元妻と一緒に、メディアの前で会見するために、婚約者のローズに事情を説明して結婚式の中止をお願いしたら、口論になってしまいます。
はたして、誰がジョジーを誘拐してしまったのでしょうか?
『ホープ刑事が動かなかったのはアメリカの文化が関係』
ホープ刑事が「17歳のお嬢さんを自宅に帰らせる権限がない」と言っていましたが、これはアメリカ合衆国の法律だけではなく、文化伝統も大きく関係しています。
アメリカ合衆国では、早くから子供は自立した人間と思って、接するべきという伝統があるので、17歳の子供を強引に家に帰らせるのは少し難しい所があります。
例えばですが、日本では小さな娘と一緒にお風呂に入るのはあまり珍しい事ではありませんが、アメリカ合衆国で同じ事をしたら性犯罪の対象として逮捕されても不思議ではないのです。
親子であっても、小さな子供にある程度の意思決定権や自立した人間という考えがあるからこそ、このような事になります。
そのため、日本人がキャスリンを見たら「それはタトゥーを入れられたら、怒りたくもなるよなぁ」と納得しがちですが、アメリカ人が見たら、違う感想を抱く方はきっと多いでしょう。
『ディサピアー 愛の暴走』と他の映画を比較
キャスリンが娘に干渉しすぎて、娘が誘拐された事を信じてもらえず自滅していきますが、映画『ハウス・オブ・グッチ』でもパトリツィア(演:レディー・ガガ)が夫に干渉しすぎて自滅していきました。
どちらとも家族に干渉しすぎて、逆に心が離れていき大変な目にあってしまいますが、歌姫として活躍しているレディー・ガガが出演しているので、豪華なキャスト陣という意味ではハウス・オブ・グッチのほうが見てみる価値はありますね。
映画『ディサピアー 愛の暴走』のまとめ
ディサピアー 愛の暴走を見た感想について、詳しく解説します。
映画『ディサピアー 愛の暴走』のオススメ層
キャスリンが娘を干渉しすぎたり、ジョジーが母親の文句ばかり言ったりしていたので、誰もジョジーを探そうとしてくれません。
そのため、親娘でディサピアー 愛の暴走を見て、親は娘を信頼して、娘も親の文句を周囲に言いふらさないほうが良い事を理解したほうが良いかもしれません。
親娘は何かとあると思いますが、この映画を見て、日頃から信頼関係を築く事は大事だと思いますね。
- ファミリー層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
映画『ディサピアー 愛の暴走』の残念な所
キャスリンが少し痛々しい母親として描かれているので、凄く可哀想に思えて、途中で見ていられなくなりましたね。
17歳というのは反抗期でもあり、自立しようとする時期でもあるので、やはり娘を育てるというのは、ここまでムズカシイものなんだなと痛感させられました。
ホープ刑事も、かなり投げやりな態度を取ってしまって、この辺りは日米共通だなぁと思いますが、少しは親身に対応してあげればいいのにと思ってしまいますね。
映画『ディサピアー 愛の暴走』の見所
キャスリンが、娘を探していく映画になっていますが、誰からも「お前が娘を抑圧したから、家出されたんだろう?」と全く相手にしてもらえません。
それは、狼少年のような所があり、普段から娘に干渉しすぎて、誘拐と信じてもらえず、どうせ家出されたんだろうと思われてしまいます。
それでも、娘の友達が犯人なのか?それとも娘の元恋人が犯人なのか?懸命に探そうとするので、誰が犯人か?考察したくなるのが、この映画の大きな見所でしょう。