映画『TANG タング』で、春日井健(二宮和也)がロボットになつかれた理由について解説するので、参考にしてみて下さい。
映画『TANG タング』のキャスト
日本のSF系のロボット映画『TANG タング』は、2022年8月11日に公開されました。
監督&脚本&原作
- 監督:三木孝浩
- 脚本:金子ありさ
- 原作:デボラ・インストール
登場人物&俳優
- 春日井健(演:二宮和也)過去の失敗でポンコツ人生を歩むニート
- 春日井絵美(演:満島ひかり)春日井健の妻で、夫婦喧嘩が絶えない
- 野村桜子(演:市川実日子)春日井健の姉で、弟や義理の妹を心配する女性
- 加藤飛鳥(演:小手伸也)タングを監視する人物
- 大槻凛(演:奈緒)中国に住むロボット学者
- 林原信二(演:京本大我)ロボットデザイナーで、ナルシストな男性
- 小出光夫(演:山内健司)タングを狙う人物
- 大釜仁(演:濱家隆一)小出光夫の相棒
- 原田カオリ(演:景井ひな)アンドロイド風受付嬢
- 馬場昌彦(演:武田鉄矢)ロボット工学の一人者でタングの設計者
主題歌
SF映画『TANG タング』の主題歌は、miletの『Always You』です。
映画『TANG タング』のストーリー
春日井健は、結婚していたのに、いつまでも働こうとしていなくて、ニートな毎日を送っていました。
そのため、妻の春日井絵美から、ガミガミと怒られて「外に変なロボットがいるから、見てきてよ」と言われるので『やれやれ』と思いながら、外に出てみたら、小汚いロボットが「タング」と名乗ってきました。
「お前、喋るタイプなの?」と戸惑いますが、家に戻ると、会社の面接をすっぽかした事がバレていて、妻から「もう家には戻って来ないで」と追い出されてしまいます。
春日井健は『俺の家じゃん』と不満に思いながらも、タングを調べてみたら、本社で最新のロボットに交換してもらえそうな事が分かり、福岡まで旅立ちました。
タングを製造したメーカーの本社へ行ってみあら、受付嬢タイプのロボットから「査定できません」と断られてしまいますが、ロボットデザイナーの林原信二から「このロボット壊れかかっているよ。でも、大槻凛なら直せると思う」
『自分は、最新のロボットに交換してもらいたかったのに』と思いながら、コーヒーを飲みたいと愚痴をこぼしていたら、タングが拾った硬化でコーヒーを買ってきてくれて、だんだんとタングに愛着を持ち始めてきました。
しかし、中国の深センにいる大槻凛を訪ねて行ったら、途中で二人組にタングを盗まれてしまって、彼らのあとをつけていって、タングを取り戻す事に成功しました。
そうしたら、ロボットの第一人者の馬場昌彦から連絡がきて「私がタングを作ったんだ」と教えられるので、宮古島まで行き、馬場昌彦にタングを託します。
タングは、なぜか馬場昌彦を怖がってしまいますが、春日井健はタングがいたら、妻が迷惑がってしまうと思って帰って行きました。しかし、この馬場昌彦には大きな秘密があり、タングに大きな悲劇が迫っていたのです!
『春日井健がロボットになつかれた理由は意外なもの』
タングは、ある理由から研究所を飛び出して、サトウキビを運ぶ荷台に忍び込み、沖縄の離島から、本州の春日井の家までやってきました。
それまでは人間になつかなかったのに、なぜか春日井健(二宮和也)に、なつくようになりました。
タングは、いろいろな知識を吸収できて、人間のように考えて学習できる第3世代のロボットなので、おそらく鳥のヒナのように、刷り込みから、春日井健を親のように思ってしまったのでしょう。
それまでは、間近で人間の顔をまじまじと見れなかったので、刷り込みから親のようになついて、それが映画を見てから、春日井健を親友のように親近感を抱いていた可能性があります。
『TANG タング』と他の映画を比較
タングは、春日井健を親友のように思って「タング、ケンのために。ケン、タングのために」と言い続けていました。
それに引き換え、映画『アーカイヴ』では、技術者が多くのロボットを作っていくうちに、ロボットが技術者を恋人のように愛してしまって、他のロボットに嫉妬したり、自殺したりしてしまいます。
二つとも、ロボットにも人間のように心がある事を訴える作品であり、人間がAIと、どのように向き合っていくべきか?考えさせられる映画です。
映画『TANG タング』のまとめ
TANG タングを見た感想について、詳しく解説します。
映画『TANG タング』のオススメ層
人間とロボットのつながりばかり強調する映画かと思われましたが、夫婦愛にも力を入れた作品なので、夫婦で一緒に見て欲しい映画でもありますね。
さらに、夫婦がロボットのタングを我が子のように迎え入れるので、そのあたりも感動的な映画で、良かったですね。
- ロボット好きの方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 夫婦:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️
映画『TANG タング』の残念な所
春日井健は、研修医だった時に、父親のオペに立ち会いますが、決断する事ができず、父親は重症に陥ってしまいます。
そのため、病院の面接をすっぽかしたくなる気持ちも分からなくはありませんが、仕事はしないし、家事もしないで、朝からゲームばかりしていたら、それは奥さんから怒られるのは仕方ありません。
最終的には、夫婦仲良く見られる映画だとは思いますが、女性が見たら、途中までイライラする映画だと思うので、そこは要注意ですね。
映画『TANG タング』の見所
春日井健は、奥さんから離婚を切り出されていて、なんとか引き止めようとしても、なんと言っていいのか分かりません。
ところが、タングが春日井健の声を録音していて「俺、もう一度、医者を目指してみるよ。それを、いつか絵美(妻)に言うんだ」と再生し始めます。
妻は、その言葉を聞いて「あなたが、健を連れて来てくれたのね」と感動して夫やタングに歩み寄れるので、このシーンは、なかなか感慨深くて良かったですね。