映画『大名倒産』では、一狐斎(佐藤浩市)が、小四郎を殿にした3つの理由について紹介します。
映画『大名倒産』のキャスト
日本の歴史映画『大名倒産』は、2023年6月23日に公開されました。
監督&脚本
登場人物&俳優
- 松平小四郎(演:神木隆之介)いきなり、丹生山の藩主となる武士
- さよ(演:杉咲花)松平小四郎の幼馴染
- 一狐斎(演:佐藤浩市)丹生山藩の先代
- 松平新次郎(演:松山ケンイチ)小四郎の次兄
- 間垣作兵衛(演:小日向文世)小四郎の育ての父上
- なつ(演:宮﨑あおい)小四郎の母上
- 橋爪左平次(演:小手伸也)丹生山藩の勘定方
- タツ(演:キムラ緑子)がめつい商人
- 天野三兄弟(演:梶原善)大膳・中膳・小膳の三兄弟で、松平家の重臣
- 板倉周防守(演:勝村政信)小四郎を厳しく問い詰める幕臣
- 仁科摂津守(演:石橋蓮司)小四郎に偽りの顔を見せる幕臣
- 小池越中守(演:髙田延彦)娘と新次郎との婚約に反対する武士
- お初(演:藤間爽子)小池越中守の娘
- 白田新左エ門(演:カトウシンスケ)松平の家臣
- 黒田市ノ進(演:秋谷郁甫)松平の家臣
- 橋爪しの(演:ヒコロヒー)橋爪左平次の妻
- 磯貝平八郎(演:浅野忠信)小四郎と一狐斎の板挟みに苦しむ重臣
映画『大名倒産』のストーリー
小四郎は、間垣作兵衛と、なつの家で、何不自由なく育てられていましたが、性格の優しい母に先立たれてしまいます。
そんなある日、丹生山藩の武士たちが迎えに来て『何事だ?』と思っていると、間垣作兵衛から「実はな、お前は、丹生山藩の殿と、なつの間で生まれた、ご落胤(ひそかに正妻意外に産ませた子供)なんじゃ」
「今日から、お前は、私の子ではない」と言われてしまい『そんな馬鹿な』と思いながら、お城に参上すると、藩主から「よく来てくれた。実はな、長男は落馬して亡くなり、次男はうつけで、三男は病弱なんじゃ」
「そこで、お前を思い出してな。今日から、お前が藩主を務めて欲しい」と言われてしまい、丹生山の藩主になってしまいました。
ところが、丹生山藩は、25万両(現代では100億円相当)もの借金をしている事が判明してしまいます。
慌てて、隠居した先代の一狐斎に「こんなに借金があって、どうするのですか?」と尋ねると「うむ、幕府に気づかれないように、大名倒産をして、借金を幕府に肩代わりさせるのじゃ」
そうすれば、領民や家臣たちも飢え死にせずに済むと説得されてしまいますが、なぜか幕臣の板倉周防守たちから呼び出されてしまいます。
「丹生山藩は多くの借金をして、大名倒産しようと知ると聞くが?」「そのような事は、ございません」「誠か?もしも嘘であったら、切腹してもらうぞ」
松平小四郎は『そんなぁ!』と思いながらも、わずか数ヶ月で25万両の借金を返す羽目になってしまい、幼馴染のさよにも手伝ってもらう事になります。
はたして、借金を返す事はできるのでしょうか?
『一狐斎(佐藤浩市)が小四郎を殿にした3つの理由』
一狐斎(佐藤浩市)が、なぜ、正室意外のなつに産ませた小四郎を殿にしたのか?その理由を3つまで紹介します。
- 近くで育てた子供ではないので、仮に命を落としても大丈夫と思った為
- 自分の息子たちの中で、唯一、商売をしていたので、幕府と駆け引きできる所
- 他の息子たちよりも頭がよくて、体が丈夫な為
ネタバレになるので、あまり多くは語りませんが、一狐斎は小四郎であれば、幕府と駆け引きをできて、時間稼ぎが出来ると思ったのでしょう。
さらに言えば、小四郎は側で育てた息子ではないので、他の息子たちほどの愛情がないので、万が一、切腹になっても大丈夫と思った所があります。
『大名倒産』と他の映画を比較
江戸時代の頃、多くの借金がありながら、商人の機転から、1000両もの借金を返そうとします。
そのやり方は、先物取引で稼ぐ方法であり、見ていて『ここまで巧みに稼ぐとは凄い』と、うならされるものがあります。
それに比べたら、大名倒産は借金の返し方が少し雑な感じがしてしまい、なんだかなぁと思う所はあります。
お金の稼ぎ方について勉強したいのであれば近江商人のほうがオススメですが、大名倒産はコメディ色が強いので、それぞれ違った良さがありますね。
映画『大名倒産』のまとめ
大名倒産を見た感想について、詳しく解説します。
映画『大名倒産』のオススメ層
大名倒産は、時代劇ですが、笑える所が多いので、年配の方だけではなく、若い方が見ても面白い映画になっています。
しかも、なんとか節約しようとしているシーンが多いので、出費を抑えられなくて悩んでいる方にも、見て欲しい映画ですね。
- 節約したい方:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- キッズ:⭐️⭐️⭐️
- 若年層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
- 中年層:⭐️⭐️⭐️⭐️
- シニア層:⭐️⭐️⭐️⭐️⭐️
映画『大名倒産』の残念な所
時代劇の映画で、借金を返す作品は多くありますが、その中でも、これほど借金を返すのが雑な作品は、それほど多くありません。
あれだけ、苦労していた割には、そんな借金の返し方だったのかぁと思ってしまいました。
ただし、多くの借金をした理由が、現代っぽい話で、そこは現代人が共感しやすい所ですね。
映画『大名倒産』の見所
あの松山ケンイチさんが鼻水をたらして、見事なうつけぶりを見せていて、その体を張った演技が凄かったですね。
先代が、幕臣や商人と悪巧みの会話をする所がありましたが、それはまさに悪代官と越後屋のような会話であり、年配の方が見やすくなっているのも大きな見所です。
朝ドラ『らんまん』で、主演を務めている神木隆之介さんが、不条理な世の中に、ブチギレしながらも、がんばっていく所は、見応えがあってオススメの映画ですね。